1 鈴木♂

Wondering up and down

鈴木♂は数日前にこんな夢を見ました。

見知らぬ数人の男性と共に古い大きなワゴン車に乗って、鈴木♂はどこか古びた
田舎町の中を走っています。
そしてその車がいきなり停まるとその車に乗っていた人たちは皆笑いながら
降りて行くのですが鈴木♂も車を降りてみるとそこは小さな模型屋さんというか
オモチャ屋さんが何軒も集まっているという不思議な場所でした。

その模型屋さんたちの店はみんなテント張りで、模型屋さんというよりは
お祭りに出る露店といったほうが正解なのですが、その店先にはプラモデルの
箱がうず高く積まれ、その辺りでは子供たちがはしゃぎながら走り回っています。

日は高く、太陽がさんさんと眩しく輝く夏の正午といった感じの街頭で、私は
そのプラモデルの箱の山を眺めて回るのですが、どのプラモデルも見た事の無い
しかも昭和40年代といった感じの古い箱絵の物ばかりで、そこで私は潜水艦とか
船のプラモデルを捜しますが、山の様にあるプラモデルの箱の中にもそれだけは
どうしても見つける事ができませんでした。

そうしているうちにもう何年も会っていない古い友人に私は出会います。
彼は笑いながら何かを喋っているのですがその声は私には全く聞こえず、そこで
私の見た夢は終わりました。
(PC)
2 鈴木♂
鈴木♂は一年に一回位はこうした不思議な模型屋さんの夢を見るのですが
今回は潜水艦のプラモデル、しかもモーターでスクリューを回して走るといった
古いタイプのプラモデルを捜すといういつもとは違った行動をしていました。
その理由は非常に簡単な事で、この前地元のジャスコにそういったプラモデルが
あるかどうか実際に捜しに行った事があったからなのだろうと思います。

鈴木♂がこの前、数年ぶりにジャスコのオモチャ売り場に行ってみると地元から
出店していたオモチャ屋さんは既に撤退していて、オモチャ売り場というよりは
最新の総合ホビー用品売り場といった感じの場所に変貌していました。

プラモデルはガンダム関連の物がごく少数しか置いておらず、鈴木♂は時代の
流れといったものをそこに感じて手ぶらで帰って来た訳なのですが2ちゃんねる
模型板の潜水艦スレによると現在の日本ではモーターで走る様な古いタイプの
潜水艦のプラモデルを生産している会社は童友社という模型会社一社のみに
なってしまったのだそうです。


モーターで走る潜水艦のみならず日本の古城や戦国武将の兜や名刀といった
懐かしい昭和テイストのプラモデルを21世紀の今日でも生産し続けるという
偉大な模型会社「童友社」のHP(PC)

          http://www.doyusha-model.com/
(PC)
3 鈴木♂
私が何故今頃になって潜水艦のプラモデルというものに興味を持ったのか
よく分かりませんが、それはたぶん「夏」というものが近づいたせいなのでは
ないかと思います。

鈴木♂が子供の頃の昭和40年代では毎年夏近くになると各模型会社がこぞって
新作の潜水艦プラモデルを発売したものでした。
そしてそれを買った子供たちは仲間と一緒に大喜びで近くの川や池で進水式を
行ったのですが、自動浮沈装置の付いた潜水艦の多くは潜ったまま再び浮上する
という事はありませんでした。

鈴木♂という当年取って46才の乙さんも最近の汗ばむ陽気のせいで、そんな昔の
事を思い出したのかもしれませんね。
(PC)