1 鈴木♂

田園地帯の怪

梅雨が明けてから暑い日が続く新潟県内なのですが、皆様も如何お過ごしの事
でしょうか?。

鈴木♂は小学生の頃に一度だけ人魂(ひとだま)というか鬼火を見た事があります。
それはお盆も過ぎたある蒸し暑い夏の夜に近所の子供たちが集まって、近くに
ある木工所の敷地までカブトムシを採りに行った時の事なのですが、その帰り道
で仲間に少し遅れて歩いていた鈴木♂は遠くのほうにある畑の上に変な物が
浮かんでいるのを偶然発見致しました。

それは地面から1〜2m位上をふわふわと浮いている大きさが1m位の半透明の
青い物体?だったのですが、形は丸くなったり角ばったりと不定形でした。
鈴木♂はそれを「何だろう?」としばらく観察していたのですが「これって
ひょっとしたら人魂じゃないのか?」と気づいた鈴木♂は急に怖くなって
そのまま家まで走って帰りました。

そしてその次の日に現場をもう一度確認しに行ったのですが、その辺りは民家も
無く街灯も何もないという単なる広大な畑ですから、何の異変も発見できません
でした。
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2 鈴木♂
それから月日は流れ、鈴木♂が大人になってから聞いたお話なのですが
私が人魂を見た畑から数百mほど離れた畑の中に一軒だけ家がぽつんと建って
おりまして、その家の人が畑の中の道に建っている電信柱の上をグルグル回って
いる小さな人魂を目撃したそうです。

その辺りは土地に因縁があるという訳でも無いし、その飛んでいた物体?も
全くの正体不明ですから、鈴木♂が目撃した物も含めて人魂というよりは
鬼火というか狐火とでも言ったほうが正解なのかもしれませんね。

なお鈴木♂が目撃したものは具体的に表現すると青いビニール風呂敷の向こう側
からライトを当てているといった感じのもので、その一軒屋に住む人が目撃した
ものは小さな丸い光の塊りといった感じのものだったそうです。
やはりこの世の中には説明が付かないというか不思議な現象もあるという事ですね。
(PC)