1 鈴木♂

フランスの焼酎

鈴木♂は相変わらず毎晩、甲類と乙類の焼酎を呑んでおりますが、ふとした事
から又、変な物を見つけてしまいました。

フランス焼酎 「パリ野朗」 (-_-;)

ちなみに一瓶700mlで770円のアルザス産の甲類焼酎です。
原料は砂糖大根(ビート)で、アルザスの名水仕込みというキャッチフレーズ
なのですが、ここで「果たしてフランス人は昔から焼酎を呑んでいるのか?」
という疑問がふつふつと湧き上がってきたので調べてみる事にしました。

すると、フランスでそれに一番近いお酒はアブサンという事が分かりました。
アブサンとは砂糖大根を蒸留して作ったアルコール(ここまでは同じ)に
「にがよもぎ」などの香草や薬草を入れたお酒なのですが、薬草による幻覚
症状や中毒症状がある為、オリジナルのアブサンは非合法化されているという
お酒です。

この「パリ野朗」は日本の業者がアルザスのレ・グラン・シェ・デ・フランス社に
製造を依頼して作った物で、簡単に言うと薬草を加える前のアブサンをアルザス
の湧き水で割った物(オリジナルは60〜70度)らしいのです。
しかし、この焼酎はどういうニーズに答えようと売りに出されたのでしょうか?

お洒落なフレンチの店なら「新しいフランスのリキュールが入荷しました」と
店の人に勧められても、「パリ野朗」というナイスなネーミングで損するだろうし
かといって焼酎バーでも、話のタネに一杯だけ呑んでみようか、というお客さん
は居るかもしれませんが、結局は日本の焼酎に味で負けると思います。

ちなみに「パリ野朗」の瓶に張られたラベルには、何を勘違いしたのかアメコミの
ディック・トレーシーみたいな怪しいマンガが描いてあります。
私としては、この「バカ野朗」と間違えそうな「パリ野朗」という名前だけでも
フランス語に変えたほうが少しは売れると思うのですが・・・(-_-;) 。
(PC)