1 鈴木♂

小ネタ怪談二題

梅雨も終わりに近づいたせいか蒸し暑さが増してきた今日この頃ですが
皆様も如何お過ごしの事でしょうか。

'90年代の初め位まで鈴木♂の勤めている職場の一部門では二交代制で夜勤を
しておりまして、そんな田舎にある工場で深夜に起った怪現象?をちょっと
書いてみます。

◎掃除のおばさん

その職場では定数4〜5人で夜勤を行っていて、深夜12時頃に夜食を食べて
休憩するのですが、ある若い男性社員が職場の隣にある休憩所で食後の休憩を
していると、掃除のおばさんらしき人が社内を掃除しながら暗い廊下を通って
行くのが見えたそうです。

彼はその時まだ入社したばかりだったので「自分たちも夜勤をしているので
掃除のおばさんにも夜勤があるのだろう」とぼんやり考えていたそうなのですが
普通に考えても夜勤をして深夜の12時に社内の掃除をしている掃除のおばさん
なんて人は当然の事ながら存在しません。

彼が見たものはいったい何だったのか不明なのですが、その職場で具体的に
幽霊の姿を見たというのはその一件だけだったみたいです。
(PC)
2 鈴木♂
◎電話のベル

その職場というか鈴木♂の職場の電話は内線と外線の二系統が使える仕組みに
なっておりまして、着信のベルの音は同じなのですが着信ランプの表示で
その電話が外線(社外)から掛かって来たものなのか、内線(社内)から掛かって
来たものなのか分かる様になっております。

その職場である日、深夜の2時頃に仕事をしていると電話が掛かって来た
そうです。
まだ携帯電話がそれ程普及していなかった'90年代初め頃の事ですから
職場に居た男性社員は何か緊急の用事だろうか?と電話を取ろうとして
着信ランプを見ると、その電話は社外ではなく社内から掛かってきたものだと
分かったそうです。

当然の事ながらそんな深夜に出勤しているのはそのチームしかおらず
しかもそのチームの社員は全員その場に居たそうですから、誰かの悪戯でも
ありません。
その事が瞬間的に分かった彼は電話を取らずにいたそうなのですが、その電話
のベルは3〜4回鳴ってプツリと切れたそうです。

これも真の原因は謎なのですが人間というものは理由付けをしたがる生き物
なので、結局は電話回線か電話機の不調だろうという事になったみたいです。

この他にも鈴木♂が職場で体験した怪現象とか、他の社員から聞いたお話は
色々とあるのですが、それらの小ネタ怪談はまた追々書こうかと思います。
(PC)