1 鈴木♂

ムペンバ効果

上越地方の山沿いでは大雨が降ったり、何となく梅雨がまだ明け切っていない
様な気がする鈴木♂なのですが、このサイトを御覧の皆様方も如何お過ごしの
事でしょうか?。

そんな鈴木♂が最近気になったニュースはこんなニュースでした。


■大槻名誉教授が「物理学で未解明」などと激しく批判

論議になっているNHKの科学情報番組は2008年7月9日放送の「ためしてガッテン」。
「今年も猛暑!お宅の『氷』激ウマ大革命」のテーマでおいしい氷の作り方など
とともに氷の早作り技が紹介された。

お湯の方が早く凍るとするこの現象は「ムペンバ効果」と呼ばれる。
ムペンバというタンザニアの中学生が1963年、調理の授業中にこの現象に
気づいたという。アイスクリームの素材を熱いまま凍らせたところ、冷まして
からよりも早かったというのだ。ムペンバは、69年に研究結果をまとめている。

NHKの番組では20℃の水が凍り始めるまでに100分かかるのに対し100℃の熱湯は
30分で凍り始めたとするある研究論文を紹介。急に氷が必要になったとき、
この方法でもっと早く作れると実際に水とお湯のビーカーをそれぞれ冷蔵庫に
入れて比べる実験を披露していた。
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2 鈴木♂
これに対し物理学者の大槻義彦早大名誉教授は公式ブログの08年7月22日付日記
で、読者からのメールで放送を知ったとしたうえで番組批判を展開。
ムペンバ効果についてはお湯にすると分子構造が変わってしまうことになる
として「どうして、20〜30℃熱しただけで分子構造が変わるでしょうか?」と
疑問を投げかける。
そして「どんな科学者のグループが再現実験をやっても同じ結果が出なければ
ひとつの物理現象とは言えません」としてその現象を紹介したNHKを痛烈に批判
している。

一方、NHKでは、番組として問題がないとの立場だ。
広報部では、J-CASTニュースの取材に対し、こう説明する。
「事前の予備実験を10回以上も行って、お湯が先に凍ることを何度も確かめて
います。また番組ではこのメカニズムについて、気化熱が関係しているのでは
ないかといういくつかの仮説も紹介しています」
番組制作に当たっては北大低温科学研究所の前野紀一名誉教授が監修した
としている。


               7月26日付けyahoo・headlinenewsより
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3 鈴木♂
氷を早く作りたかったら水よりもお湯のほうが良いという熱力学の法則に
真っ向から逆らった様なムペンバ効果という実験則なのですが、色んな人が
これを再実験してみて理由は分からないがあながち嘘ではないという結果が
数多く出ているみたいです。

   東京都水道局「安全でおいしい水プロジェクト」公式サイト
      水のおもしろ実験「お湯が先に凍る?」

http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/tokyo-sui/kids/kids_jikken17.html

どうやら真相は大槻名誉教授が言う様な水の分子構造が変わるという事では
無く、お湯だとコップの中で対流が起って全部の水が冷える時間が結果的に
短縮されるので、水よりも早く凍るらしいという事なのだそうですが
今回ムペンバ効果という実験則を初めて知った鈴木♂は自分の知らない常識を
覆すような事実ってまだまだあるんだなあと少し感心致しました。
(PC)