1 鈴木♂

「花と蛇」再考

最近、朝の通勤ラッシュ時の道路が空いてきてこんな田舎にも不況による一時帰休の
波が押し寄せてきたのかという気がする鈴木♂です。
そんな中で鈴木♂は最近こんな発見を致しました。

小説版「花と蛇」を題材にした自作CGイラストを小説の解説文と共に紹介している
あるHP

      http://pochi74.hp.infoseek.co.jp/hanahebi16.htm

これによると昭和49年の谷ナオミ主演にっかつロマンポルノ版「花と蛇」の前に
ピンク映画版「花と蛇」が昭和41年に映画化されていて、しかもそれが駄作だったらしく
原作者の団鬼六氏が当時の奇譚クラブでこれを必死で否定していたらしいと。

この映画がどんなものだったのか幾ら調べても全く不明なのですが、原作がまだ連載
されていた当時に作られた映画なのでたぶん当時の世相というか雰囲気が窺えるのでは
ないかというそういった意味では貴重な映画ではないかと鈴木♂は思います。
(PC)
2 鈴木♂
数年前に東映映画版「花と蛇」が公開されましたが、この映画が製作されると聞いた時に
鈴木♂は「ひょっとしたら原作が連載された昭和40年前後を舞台にするのか?」と
ちょっと期待致しましたが、製作された映画の静子夫人はフラメンコを踊る社長夫人
というちょっと痛い人だったので少しがっかりした記憶があります (ー_ー;) 。

ちなみに上記のURLにあるCGイラストのHPはCGで昭和期の妖しい絵物語を再現しよう
という面白い試みのHPです。
このHPでは小説版「花と蛇」の矛盾点を鋭く突いているのですが、よく読んでみると
確かに「花と蛇」という小説は矛盾している処が多い小説ですね。
ちなみに'70年代に発売された「花と蛇」単行本は矛盾どころかストーリーがつながって
おらず、これは何故かというと奇譚クラブに掲載されるときに当局の弾圧を恐れた
当時の吉田編集長が小説をカットしまくった結果なのでした。

           新浅草十二階 八階

            http://pochi74.hp.infoseek.co.jp/
(PC)