探偵夜話

文化の日も終わって朝晩は息が白く見えるようになった新潟県内なのですが
このサイトを御覧の皆様方も如何お過ごしの事でしょうか？。

生命保険の控除証明書が届いたりコンビニにはもう年賀状のコーナーが出来て
いたりと少しづつ年末に向っている昨今なのですが、今年もまた一年があっと
いう間に過ぎたような気が致します。
新潟も秋の長雨シーズンに入ったみたいなので今日のようなたまに訪れる晴天が
ちょっとありがたく感じられますね。
そしてそんな晩秋の新潟で鈴木♂がちょっと気になった話題はこんなお話です。

被害額は東京オリンピックの予算並み！
無法地帯「FC2動画」壊滅に向けて立ち上がったAVメーカーの熱意


日本書籍出版協会の試算ではネットを通じて流通する書籍の被害額は270億円。
北米では2007〜11年の間に1,500〜3,000億円もの日本のマンガが違法にアップロード
されているという。
これにアニメやゲーム、アダルトビデオを加えれば、天文学的な数字が違法アップ
ロードによって失われていることが、容易に想像できる。
つまり、違法アップロードは日本のあらゆるコンテンツ産業に甚大な被害を与えて
いるのだ。
こうした違法アップロードの温床となっている代表格に動画共有サイト「FC2」がある。

その無法地帯についに権利者が立ち上がった。
特定非営利活動法人（NPO法人）・知的財産振興協会（IPPA）に所属する日本国内の
アダルト映像制作メーカー7社がビデオ作品を無断に公開されたとして損害賠償を
求めて東京地裁に提訴したのである。
原告に名を連ねたのは有限会社ビタミンエー・株式会社CA・ジャパンホームビデオ
株式会社・株式会社ケイ・エム・プロデュース・有限会社プレステージ・株式会社
桃太郎・SODクリエイト株式会社だ。
7社はFC2の運営する「FC2動画アダルト」に各社が制作したビデオ作品35本が無断で
公開されていることに対して配信の停止と動画の削除および約6,500万円の損害賠償
を求めている。（後略）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月１日付け日刊サイゾーより

　　　　　　　　http://www.cyzo.com/2013/11/post_14998.html　(PC)

さていよいよというかとうとう訴えられてしまったFC2なのですが、このFC2という
会社はラスベガスに住所がある会社であって幾ら日本のAV会社が協同で訴訟を
起こすにしても米企業を相手に大変だなあと鈴木♂は思っていたのですが
このFC2という会社をちょっと調べてみると面白い事が分りました。

まず社長というか事実上の経営者は日本人の兄弟二人、そして会社は確かに
アメリカにあるのですがそれを事実上運営しているのは大阪にあるIT企業だったと。
おそらくAV会社側もこの事実を把握して訴訟に踏み切ったのではないかと思う
のですが、FC2も数年前みたいに全て無料だったらまだ仕方がないという事で
済まされたのかもしれませんが今は有料会員制度もあってつまりは勝手にAVを
UPしてそれを有料会員に見せてお金儲けをしているという事ですから、それが
AV会社の怒りを買ったのかもしれません。
この裁判がどうなるのか分りませんが制限があったにしろ無料でAVが見られた
FC2動画が壊滅するとちょっと困った事になりますね　(ｰ_ｰ;)　。

昨年秋に中公文庫から「三浦老人昔話」、「青蛙堂鬼談」、「近代異妖編」
という岡本綺堂の文庫本が三冊発行されました。

　青蛙堂鬼談
　　http://www.chuko.co.jp/book/205710.jpg
　三浦老人昔話
　　http://www.chuko.co.jp/book/205660.jpg
　近代異妖編
　　http://www.chuko.co.jp/book/205781.jpg

これが好評だったのかどうか分りませんが小説新潮の８月号には熊猫堂鬼談
という青蛙堂鬼談を模したオムニバス短編怪談集が掲載され、そして先月末には
同じく中公文庫から「探偵夜話」という岡本綺堂の新しい文庫本が出ました。

　探偵夜話
　　http://ecx.images-amazon.com/images/I/511A0qzRMXL._SL500_AA300_.jpg

このシリーズの表紙を描いているのは山本タカト氏という方なのですが
この方は日本よりも海外で人気があるらしくSMというか緊縛物もかなり
描いておられます。

※以下は全てPC向けの海外サイトの画像です
　　多少サイズの大きな画像もあります：鈴木♂

http://25.media.tumblr.com/tumblr_ll0y88odDy1qby53lo1_1280.jpg

http://desenhaporra.files.wordpress.com/2013/06/tumblr_m40be0fvyl1qby53lo1_1280.jpg

http://25.media.tumblr.com/tumblr_m40cv6hcaN1qby53lo1_1280.jpg

http://quietdiplomatornatecrumpets.files.wordpress.com/2012/02/1263055200639.jpg


web上を見てみると山本氏デザインの表紙が欲しくて買ったという人もかなり
いるみたいですから岡本綺堂の小説みたいに著作権が切れてその殆どが青空文庫
で読めてしまうという本を売るにはこういった工夫も必要だという事みたいですね。

　青空文庫　　探偵夜話　岡本綺堂

　　http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/33197_48194.html　(PC)

30年くらい前だったらこの山本氏も林月光氏や丸尾末広氏みたいにSM誌で活躍
していたんじゃないかと思いますが現状ではそれは遠い昔の話になるみたいです。