1 鈴木♂

泉谷しげるは酒が飲めない

TVドラマ「電車男」が木曜日に放送を開始致しましたが、番組のテーマ曲として
ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の「トワイライト」という懐かし
い曲が使われておりました。
また、それ以外にもスティックスの「Mr.ロボット」とか'80年代の懐かしい曲
が数曲、劇中で使用されておりました。
番組のオープニングで使われている劇中アニメ「ミーナ」も、どこかで見た事が
あるような気がすると思っていたら'80年代前半の自主制作アニメのパクり
というかオマージュで作られたものらしいのです。

私がTVドラマ版「電車男」を見て感じた事は「これって'80年代のフジTVの番組
だよなぁ」という事でした。
では何故、フジTVは「電車男」という現代のインターネットを題材としたドラマ
で敢えて'80年代という時代を意識した番組を作ったのでしょうか?
(PC)
2 鈴木♂
TVドラマを制作する場合には予め、それを見る世代や性別を想定して、それに
合った番組作りをするのが現在では常識なのだそうです。
TVドラマ「電車男」では制作発表があった時点で「エルメス視点で描く」という事
が発表されておりました。
という事はメインとなる視聴者に女性を想定しているという事が明らかなのです
が、私が分からないのは、音楽やアニメまで動員して'80年代の文化を積極的に
番組に取り入れているという事です。
確かに'80年代という時代の文化を知っている30〜40代の女性をターゲットに
していると言われればそれまでなのですが、それもちょっと違う様な気がします。

これはあくまでも私の想像なのですが、「電車男」というお話のストーリー展開は
インターネットや掲示板が関わらない部分では、かなり'80年代的なものが
含まれているのではないか?という事です。
それが一番具現化されているのは、電車男にエルメスがペアのティーカップを
送るというエピソードです。
(PC)
3 鈴木♂
正確な時期は忘れましたが、確か'80年代に男女がカップルになるとペアのカップ
(マグカップが多かった様な気がします)を買ったり、相手に贈るという慣わしが
日本にあったと思いました。
つまり「電車男」というお話は21世紀のインターネット上で展開したお話には
違いないのですが、そのお話の骨子は'80年代のスタイルであって、それをフジ
TVのドラマ制作担当者が見抜いていたのではないかという事です。
そしてその'80年代テイストやムードを番組に取り入れたのではないかと。

なお、今月下旬に”All Over The World:The Very Best of ELO”という
ELOの新しいベスト版CDが発売されますが、日本で発売される日本版だけは
「トワイライト」が入っているのだそうです。
SONYとフジTVがちょっとだけタイアップしたみたいですね。
ちなみに鈴木♂は学生の頃買った「トワイライト」のシングルレコードを
今でも持っています。
(PC)