11 赤龍
劉備の先祖伝来の剣、あの場面以降消息不明ですよね(笑)
劉備の母の存在も、確か演義には書かれてない、吉川英治の創作ですよね。
演義の桃園結義ではあまりにあっさりしすぎている。そこで吉川英治は序盤に大幅な創作を加えることで、読者に劉備、関羽、張飛の三者のキャラクターの特徴をしっかりと印象づけておく。あの創作部分、導入部としては非常によくできたアレンジだと思います。
余談ですが、関羽が子供相手に塾の先生というのは、柴田錬三郎の三国志にも受け継がれています。さらにここでは、趙雲がそこで学んでいた子供の一人に。
あれ、これじゃ「演義と吉川三国志」になっちゃいますね。脱線失礼しました。
(PC)