12 赤龍
関羽伝のこの箇所の記述を読みますと、「顔良の旗印と車蓋を望見すると、馬に鞭打って馳せつけ、万衆の中で顔良を刺し、その首を斬り還った」とあります。
ここから推測できることは、顔良は騎乗ではなく、車にのっていた。つまり、騎乗した豪傑同士の一騎打ちではなさそうです。そして、車に乗っており「望見」とあることから、顔良は軍の中心(前線ではなく奥)にいたと思われます。例え奇襲だとしても、敵陣のど真ん中に斬り込み、「万衆」の囲む大将のもとに到達しそれをしとめ、戻ってくる。やはり、個人的な武も相当なものだったのではないかと思われます。
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