12 元歎
李厳が、兵糧供給を果せなかった自分の責任をのがれ、進軍しなかった諸葛亮の責任を問題にしようとした事件についてですが…。これは、李厳を失脚させようとする諸葛亮の策略では、と思えます。李厳が兵糧供給を果せなかったのは事実で、それを諸葛亮が利用した…とか。諸葛亮伝によると、この時、木牛を使って兵糧輸送をした、とあります。諸葛亮の指示でしょう。その指示に従った結果、李厳は任務を果せなかったのですから、諸葛亮にも責任はあるはず。もちろん、李厳にもお咎めはあるでしょう。しかし、諸葛亮も一緒に責任を問われるのならば、李厳が気にすることは無かったはずです。にも関わらず、李厳は諸葛亮に責任転嫁しようとしたことになっている。しかも、稚拙すぎる計画で。これは逆に、諸葛亮が自分の罪を問われないよう、誰か他の人の失敗に目を向けさせようとしたとも考えられます。その誰かが李厳であったと。上からの指示はどうあれ、李厳が任務失敗したのは、事実。もし、諸葛亮のこの計画が成功すれば、自分の罪は問われず、政敵を失脚させることが出来ます。そして、それが成功し、李厳は失脚…。

うーん、ちょっと無理があるかも。すべてが李厳を失脚させるためだったと考えた方が良いのかも。
(PC)