16 ◆X0GH
老人は杖の把手に手をやると、ハイヒールに向けてその手を一閃に振りぬいた。
金属同士がぶつかるような音がして、ハイヒールは二足ともに真っ二つになっていた。
17 ◆X0GH
杖は、中身が刀である仕込み杖だった。
老人は不敵な笑みを浮かべ近寄ってくる。手には鈍く光る刀を持って。
「悪太郎!キャミソールを使うんじゃ!」
18 ◆X0GH
目梨の親父が叫んだ。悪太郎は手間取りながらもキャミソールを脱ぐとそれを老人へ投げ付け、自分は現わになった乳首を両手で隠した。
19 ◆X0GH
当然これもただのキャミソールではない。妖気を帯びている。キャミソールは老人に巻き付かんとしたが、老人はこれをも一刀の元に切り捨てた。
20 ◆X0GH
もはや裸同然の悪太郎。残す技は体内電気のみである。この技は相手と密着せねば使えない。刀を持った相手に対しては捨て身の技であろう。
21 ◆X0GH
悪太郎は想った。新宿二丁目で出会ったダニー、サトシ、晴男。彼らにまた抱かれたい。なんとしても守りたい。
彼は決意した。
22 ◆X0GH
両手を挙げ万歳の格好のままライオンの様なおたけびを上げて老人に向かって突進した。
老人は刀の切っ先を悪太郎の方へと向け、怨敵の最後の攻撃に備えた。
23 ◆X0GH
二人が交錯する。
老人の刀は、悪太郎の腹を貫き背中に抜けていた。背中から突き出した刀身からは赤い雫が滴っている。
24 ◆X0GH
ただし悪太郎は倒れない。太い象のような足でむんずと大地を踏みしめると、わっしと老人に抱きついた。
「むう、離せやい悪太郎!」
25 ◆X0GH
されど悪太郎は歯を食い縛り離さない。刀も彼の肉が万力のように締め付けて抜けそうに無かった。
「さあ食らいなさい」
悪太郎は体内電気を放った。老人の体は強烈な電撃を浴び反り返った。
26 ◆X0GH
しかし老人の体はその程度の電撃には耐えられるように出来ていた。
「無駄じゃ無駄じゃ、そのまま血を流し続け力尽きるがよい」
27 ◆X0GH
老人の言う通り悪太郎の体力は限界に近づいていた。
悪太郎は、老人を片手で抱えながら空いた手で老人の着物の裾を捲った。
「こら何をする気じゃ!」
28 ◆X0GH
そして更に老人の尻に食い込んでいるフンドシをも横にずらすと、指で肛門を開き、そこに自分のペニスの先をあてがった。
「やめんか変態!」
29 ◆X0GH
悪太郎にはもはや何の迷いも無かった。彼は一気にペニスを肛門の中へ、ずずい、と押しやった。
30 ◆X0GH
老人もカツヤク筋を活躍させて必死の抵抗を見せたが、何しろ年寄りの肛門は緩かった。悪太郎のペニスは、ついにはその根元まで菊門の中に収まった。