19 大伴ゴジョウ
現代の病の一つとして、ワーカホリックというのがありますが、今考えてみれば、諸葛亮はこれだったのかも知れませんね。確か会計簿をチェックしていて、楊ギョウというおっさんに怒られているでしょう。もっとも、現代ではそうして燃え尽き症候群となる人も多いですが。

姜維という人の悪い所は、軍政家として無能であった事でしょう。軍国主義の軍事政権において、こういう人物が軍部のトップに立つ事程致命的な事はありません。主戦論を唱える事が軍国主義では無く、軍事的圧力を背景に、外交や内務を行う事をこういうのです。自国の国力も考えずに戦争を行う事ではありません。

考えてみれば、諸葛亮の後継者である、蒋エンを支えた有能な政治家、費イの刺殺事件こそが、滅亡を早めた様な気がしますね。彼の死こそが、姜維一派の暴走に歯止めが効かなくなった原因でありますから。

無論、郭循が蜀を滅ぼしたと、論理の飛躍をするつもりはありません。
(F2102V/FOMA)