24 大伴ゴジョウ
官渡の戦いにおいて曹操は、まぁ先ず負けるという戦いに挑んでいますよね。郭嘉が唱えた、曹操に有利な条件など、圧倒的な戦力差(物資の量や補給路の整備等の条件も加味すれば相当な差でしょう)の前では些細な事ばかりです。十回やって一回勝てるかの戦いだと感じます。曹操は他の戦でもそうですが、相手のミス、ドジ、ヘマに助けられ、多くの勝利を納めています。
しかしそれは、曹操の思い切りの良さが生んだ、勝機であったのだと、私は思いますね。あの時期に戦わねば、袁紹はより強大になっていた蓋然性は高く、そうなっては己の負けは明らかです。曹操はだから、わずかでも勝ち目のある時に動き、そして、その積極性、能動的行動が、勝ちを納めるに至ったのでしょうね。その攻めの姿勢こそが、相手の失敗を呼び寄せたのだろうと思考します。あの時期に賭けにでれた事。これこそが曹操の強さであり、勝因だと考えますね。
(F2102V/FOMA)