27 赤龍
「三日で五百里、六日で千里」と言われる夏侯淵の急襲。行軍方法や統率力といった面ばかりが議論の対象になってますが、私はその決断力も見逃せないと思います。
姜叙らの救援要請を受け、曹操の指示を仰ごうとする諸将の意見を退け、すぐさま出陣。
こうした速断による軍事行動が、夏侯淵の急襲を実際以上により速いものに感じさせたのではないかと考えています。
しかし、これは反面慎重さにかける猪突猛進、思慮の浅さと紙一重の危険性もあわせもっています。そのため曹操も、彼の戦果を聞きながらも、その危うさを感じ、慎重さも求めていたのではないでしょうか。
(PC)