28 寿君
まず、あまりに視野狭窄に陥っていた事と、『蒼天航路』のあの場面があまりに名シーンだった事にほだされていた自分を反省せねばなりません(苦笑)
>>24で欠落しましたが、
「帰ったので」×
「帰っていたので」○
の可能性を言うのを忘れてました。
確かに「帰っていたので」なら、劉禅拉致はありえないとしても、金さんの著書にあるように単に連れ戻したのでしょう。
ただ、金さん、誤認してます。魯粛伝には孫権が怒ったとは書いてますが、孫夫人の件は書かれてません。よって呉側の「孫夫人離縁」に関する記述は皆無のはずです。(それが孫夫人記述の特徴だったはずです)
ただ、蜀書の記述は「最悪の嫁」。呉書は黙している。しかし、呉と言う国は魏、蜀に比べて粗暴と言うか野放図な風俗が人物伝から受け取れます。
ちくま訳の結婚時点の件も井波氏は「夫婦仲が親密だった」と解釈もできる事を訳注に書いておられる。
劉禅拉致はありえない事を前提に、夫側、妻側いずれの自発性があったにせよ、呉書が触れずに蜀書は批判的に書いている点を考えると、私も黄蓋伝問題の時に心情を吐露しましたが、「普通では片付けられない何かの事情」がこの縁組の真相と史書の間に横たわっているのは間違いないと思います。
>>24で欠落しましたが、
「帰ったので」×
「帰っていたので」○
の可能性を言うのを忘れてました。
確かに「帰っていたので」なら、劉禅拉致はありえないとしても、金さんの著書にあるように単に連れ戻したのでしょう。
ただ、金さん、誤認してます。魯粛伝には孫権が怒ったとは書いてますが、孫夫人の件は書かれてません。よって呉側の「孫夫人離縁」に関する記述は皆無のはずです。(それが孫夫人記述の特徴だったはずです)
ただ、蜀書の記述は「最悪の嫁」。呉書は黙している。しかし、呉と言う国は魏、蜀に比べて粗暴と言うか野放図な風俗が人物伝から受け取れます。
ちくま訳の結婚時点の件も井波氏は「夫婦仲が親密だった」と解釈もできる事を訳注に書いておられる。
劉禅拉致はありえない事を前提に、夫側、妻側いずれの自発性があったにせよ、呉書が触れずに蜀書は批判的に書いている点を考えると、私も黄蓋伝問題の時に心情を吐露しましたが、「普通では片付けられない何かの事情」がこの縁組の真相と史書の間に横たわっているのは間違いないと思います。
(P905i/FOMA)