28 元歎
劉表赴任時に斬られた豪族たちが属していた勢力が劉キを支持したのです。なぜ支持したのかといえば、劉ソウは対抗勢力である蔡瑁との関係が深いからです。多くが劉表に斬られて大打撃を受けたんですから、生き残るためには劉表の次の世代を考えて劉キの後ろ盾になるしかなかったと思います。劉表は強大な権力を持っていますから(特に仮節)、蔡瑁らが積極的に劉キ派を排除しようとすれば、全滅させられることも予想されます。これまで名士であり豪族である蔡瑁やカイ越でさえ屈服させることが出来なかった勢力です、再起はありえたと思います。まだ張虎とか陳生が残ってたわけですし、多分黄祖も劉キ派ですから。劉キが江夏で上手く治められたのも黄祖の影響があったからでしょう。

劉備の名は広く知られていました。評価は別として、とにかく有名。蔡瑁らは、戦を多くしてきた劉備が劉キ派に加わることで、荊州が混乱するのを恐れたんだと思います。それが劉表が防備を設ける(もちろん蔡瑁派の差し金)理由でしょう。しかし、劉備は夏侯惇を打ち破り、さらに豪族たちに支持される。だから、蔡瑁派も暗殺に踏み切ったのだと思います。
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