29 赤龍
私は文学史関係には素人なんで詳しくはわからないですが、当時の小説は作品に箔をつけるため、つまり売上をのばすために、制作に関わって無い人の名前も平気で載せたり、「的本(ほんもののテキスト)」といううたい文句をあげたり、ということが盛んだったようです。
羅貫中の著作が大量に存在するのも、羅貫中の作品がヒットしたため、競うように羅貫中を名乗る作品が増えたためという説もあります。
そうしたこともあり、私はむしろ「歴史的事実に沿った、知識人の読書にも耐えうる良書ですよ」というアピールなのではないか?と考えました。
(PC)