31 ◆X0GH
「フォーーー!!」
老人は奇妙な叫び声をあげた。痛さと屈辱感で頭がおかしくなりそうだった。何か大切なものを失った気がしたがそれが何であるのかはよくは分からない。
32 ◆X0GH
彼の長い人生の中でも、初めて味わう感覚であった。
老人は泣いた。年甲斐もなく泣いた。
33 ◆X0GH
しかし今の悪太郎にはその涙を哀れに思う心の余裕はない。
「さあ、いくわよ、電撃マックス!」
誤解の無いように説明しておかねばならない。
34 ◆X0GH
悪太郎はただたんにこの哀れな老人を犯したかったわけではない。彼は体の一部を相手の体内に挿れることによって、内部からの電撃で敵を葬ろうとしたのである。
35 ◆X0GH
「悪太郎!やめんか!電撃マックスを放てばお主の体まで!」
木の影からこの戦いを見守っていた目梨の親父が叫ぶ。
36 ◆X0GH
「いいのよ、パパ。」
悪太郎は力なく微笑んだ。そして体を反らし、老人を宙に浮かせた。それはあたかもカブト虫がその角で邪魔者を釣り上げているようであった。
37 名無し
キモいです。
38 ◆X0GH
「パパ、地球のみんな、バイバイ。」
悪太郎は電撃マックスを放った。
老人の体を内部から痛烈な電撃が襲う。
39 ◆X0GH
更に、悪太郎はペニスをも激しく動かした。老人の肛門を摩擦熱と静電気が襲う。
「あかんって、こんなんほんとあかんって・・」
40 ◆X0GH
老人は泣き続けながらそれだけをうわごとの様に繰り返し呟いた。
そのうちに老人の尻が火を吹いた。その火は燃え広がり、やがて二人を包み込んだ。
41 ◆X0GH
燃えさかる炎の中、二人のピストン運動は続いた。それは黒い影のシルエットとなって目梨の親父の瞳に悲しく映り、彼の涙を誘った。
後にはただ、一握の灰だけが残った。
42 ◆X0GH
こうして悪太郎は人間界を守った。しかし彼のこの偉業は誰にも知られず、決して彼が英雄扱いをされることは無かった。
43 ◆X0GH
真の英雄とはそういうものなのであろう。歴史とはとても不誠実で不確かなものだ。
彼は歴史の裏でひっそりとその命を輝かせ、散った。それはあたかも真夜中にだけ咲く花のよう。
44 名無し
下かよ…
45 名無し
(゚д゚)・・・