33 赤龍
また、部曲(劉備の私兵に属し、特別官職についた形跡なし)から戦功を重ね将軍に昇進したこと。伝の内容を見るに生粋の軍人タイプで、士太夫階級に属するタイプではないことなどから、出自はそれほどよく無かったことが推測されます。少なくとも、名士と呼ばれるような階層出身ではないだろうと。
つまり「低い身分」という直接的な記述は無いものの、それほど的外れな推測ではないと思われます。
入蜀戦の現場で劉備に見出された、それ以前はほとんど無名の叩き上げの軍人というイメージです。
以前もどこかに書きましたが、この入蜀戦の第一陣の陣容、荊州での新参の将士の実力を見極める意味も兼ねてたのではないかと思っています。
(PC)