4 黒耀竜
 討論場では初めて書き込みさせていただきます。
 以前、「三国志の時代の社会」についてのHPを作るつもりで、食文化その他の資料を集めておりましたので、わかったことを少々書かせていただきます。

 陳寿『三国志』や『後漢書』『四民月令』などの記載・後漢(東漢)時代の画像石(磚)などから当時の食事について考えますと、
 主食は、北方では粟や麦(小麦粉の加工品)、南方では米になります。品種的には、ジャポニカとインディカが栽培されていたそうです。
 副食としては、豚肉や鶏肉、魚(主に淡水魚)、野菜は葱・瓜・蕪など、他にレンコン・サトイモなど。
 果物は、桃・すもも・棗・杏・栗(いわゆる五果)などです。

 陳寿『三国志』に食事に関するさまざまな記載がありますが、少し変り種としては、王祥伝に鯉を食用としたこと、呉書 三嗣主伝注の孟宗伝にフナズシを作ったことや筍を食べたこと、士燮伝に(孫権に)バナナや椰子の実を献上したことなどがあります。

 もちろん、これらは一例であって、居住地域や身分・貧富の差などによって違いがあることはお含み置きください。
 また、一言いらぬことを書き添えますが、戦争(遠征)時の補給活動というのは、運ぶものが米であれ何であれ途轍もない重労働に変わりはないというのが兵站萌えの私の意見ですが、如何?
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5 赤龍
当時の調理法としては、生で食べる他は、主に蒸す、焼く、煮る、乾す、あと漬物に分類できます。
炒め物・揚げ物といった現在の中華料理で一般的に見られる調理法はずっと後の話。当時はまだありませんでした。
調味料は塩・醤・酢・山椒・ショウガなどが使われていたそうです。
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