51 朱家
呉最後の丞相、張悌。晋の呉討伐で唯一勝利した人物。そのまま進軍したが守りが堅く、進退極まる。降伏を薦める将に「国難に殉ずる者がいないのは恥ずべき事である」と言って戦死する。孫皓のような人物に忠義をつくす姿に惚れた。襄陽の人で諸葛瑾の推挙で孫権に仕えたとある。正史の注で、瑾殿の恩に報いるとあり、裏付けしている。司馬炎が統一後、最初の行いは彼の子孫を高位に取り立てたとされている。政治的なものもあるだろうが敬意を示したと思われる。しかし、呉最高の精鋭を率いての出陣で、勝ち目がなかったとはいえ、この敗戦により呉の戦意が著しく低下したのは事実で名将かどうかは疑問が残る。
(A1304T/au)