72 朱家
正史を読んだ人に限り、過大評価になりがち、と前述しました。
演義が書かれる、ずっと前から、その世界観が民衆に浸透してました。その根本は、魏を正統としながら、蜀の地位を向上させ、孫権を呼び捨てにした陳寿であり、周瑜は、呼び捨てにされた孫権の配下です。
大雑把に説明すると、元々、呉の地位、評価は低く、現在に至るまで大きな変化はないのです。
本来、評価とは相対的ではなく、最初の段階(正史)から、現在(演義)の蜀を中心に見れば、呉の評価は下がったように見え、魏から見たら、上がったように見える。要は錯覚です。もちろん、大雑把であり、呉の評価が全く変わってないとは言いません。
あと、劉備は漢皇帝の血筋との認識で、贔屓だけでなく、マイナスの民間伝承も多く、面白おかしく語られるのは、有名人の宿命です。
(PC)