98 巫俊(ふしゅん)
『漢晋春秋』は諸葛亮側をひいきしてる可能性を留意しないといけないですけど。

街亭の戦い自体はともかくとして、街亭を喪失した時点で蜀側に二の手が無かったこと(もしくは損耗をきらって撤退した?)、
関中平野の魏軍の数こそ用意不足だったとしても増援の数は時間を経過するにつれ増えるだろうこと、
魏延が参加していないこと、
蜀にとって魏は脅威であるが、魏の地方の軍にとっても諸葛亮の軍は脅威だったこと。
実はギリギリの戦いをしていただろうこと(張合βの活躍がそれだけ目立つ)。
それでいて関中全体で戦力的に蜀に優位だったとしたら、諸葛亮は臆病だったということになること(簡単に関中を掌握できるような数がないか、そうでないとしても敵の増援は相当数あるはず。そこら辺は漢の劉邦の北伐と違うところ)

といったところじゃないでしょうか。
局地的にはともかくとして、魏の数も複数の地域から集めてくれば少ないとはいえない。むしろ多いはずだけど。この時代増援のない時代というわけでもないし、関羽の北伐のときだって曹操軍の援軍が用意されています。漢水流域は洪水のなかだというのにです。
(PC)