47 赤龍
ストラップさんの問題にされてることですが、まずみなさん御存知のように、邪馬台国論争は諸説紛々、現在では近畿説、九州説の二つにほぼ絞られていますが、いまだ決着のつかない問題ですよね。
そして、現状としては、近畿地方、とくに大和を中心とする地域の相次ぐ考古学の発掘成果から、近畿説が優勢になりつつあります。

井上氏の弥奴国比定は、井上氏の九州説を前提としたものであり、それに反する立場からは認められるものではありません。
なので、この弥奴国の比定については、残念ながら学会の定説となるほどのものでなく、あくまで井上説という一仮説の域を出ないものと考えられます。ちなみに、位置の比定について、ほぼ確定してると思われるのは対海国〜奴国までのようです。

個人的な感想としては、弥奴国自体、名前以外に特に記述の無い、ひとまとめにされた諸国の一つであり、その位置を特定するのは困難で、九州説の立場からも確定できるほどのものではないと思えます。井上氏も、音の類似による推定を行なっているのみで、それ以上の強い根拠を持っているわけではないのではと思います。
(PC)