15 ストラップ
さて、呉のマイナーだけどカッコいい人を挙げるコーナーです。
諸葛靚(セン)なんかカッコいいのでは無いかと思います。
この人は字を仲思といい、誕の息子(次男?)で恢の父という、有名人の父と子を持つ人です。
257(?)年に>>>128-9に書いた呉綱と一緒に、誕の使者として呉に向かい、救援を求めましたが、258年に誕が死ぬとそのまま呉に留まります。孫皓が即位した翌年には右将軍の位についています。

センがカッコいいのは晋の時代に入ってからです(以下、「世説新語 方正篇」に見られるエピソード)。
司馬炎は幼馴染の彼を大司馬に任じましたが、彼は司馬氏を父の仇であると考えていましたから出仕しませんでした。それで炎は司馬チュウに嫁いでいたセンの姉に呼び出してもらい、幼い頃の話をしました。するとセンは涕を流し、
「仇を討つ事も出来ず、聖顔を拝しました」
と言ったので、炎はいたたまれなくなって帰ったそうです。
司馬氏は仇敵であるとして、三公の地位を蹴って生きえるセイの生き方を、僕はカッコいいと思います。

今後も、呉のカッコいいおっさん達を探してみますね。
(PC)