1 島田りゅうすけ

りゅうすけ物語

ある夜大変なことが起きました。
りゅうすけが目を覚ますと部屋の電気が全部ついていたのです。
横でしんすけが大きな音でテレビを見ながら落ち込んでいました。『ハァ……わしな24やで……』と溜め息をつきながらつぶやくしんすけは、ノーパン姿のシャツ一枚でした。しんすけ愛用の青の縦縞のパンツは部屋干ししてありました。
りゅうすけはそんなしんすけの姿をみることができずに寝返りを打ち反対を向きました。
すると、先ほどしんすけが寝ていたところがビッショリぬれていました。
友達思いのりゅうすけは、しんすけにこう言いました。『汗でビッショリだね、暑かったんだねおやすみ』
そう言うと、ションベン臭いのを我慢して寝たそうです。


あれから数十年………俺木村貴光ことりゅうすけは十三でサンドイッチマンをしながらほそぼそと薬で現実を忘れながら暮らしている。
そして、相方は島田しんすけとして売れっ子となった…………
2 島田りゅうすけ
【くりはらまりえ】彼女の鞄にはそう書いてあった。
名前しかわからない彼女を、しんすけはどうやら恋をしたらしい。いつものことだ……りゅうすけはそう思っていた……

ある日のことだ、りゅうすけは西川きよしの家でその妻○○と情事を終えた後、風呂の中で洗面器を浮かべて遊んでいた……
あっ!!りゅうすけは叫んだ。洗面器には【くりはらまりえ】と書いてあった。
商標か……
しんすけはそのことをまだ知らない………
友達想いのりゅうすけは、そのことを告げられずに悩んでいた……

あれから数十年……俺は十三でサンドイッチマンをしながらほそぼそと薬をやりながら現実逃避している。想えば薬に逃げたのも、この時が初めてだったよな気がする。
そして相方のりゆうすけは、今では売れっ子である。