1 SURF CLUB

【ウェブレッスン】

質問はお気軽にスタッフかhiro@surfc.comまで。


7 【最短で上達するには♪】
サーフィンは、海だけで練習をしていても乗れる波の数が限られ、また乗っている時間も短いので、上達に時間がかかってしまいます。サーフィンはうまくなればなるほど楽しくなるスポーツです。最早で上達してサーフィンを楽しむためには海以外の時間の使い方がとても重要です。

@まずは上達するための知識が重要
サーフィン1年目はまず何よりも知識が重要です。知識なしにサーフィンをしていても上達しません。ボールの蹴り方を知らずにサッカーしたり、ラケットの振り方を知らずにテニスをするのと同じです。疲れにくいパドルのコツ、テイクオフ時のパドルのしかた、ポジショニング、ボードアングル、失敗しないテイクオフのポイント、上達する道具選び、練習法、などの十分な知識が上達を格段に早めます。もしこれらのレッスンを受けていないなら、必ず受けてください。

Aサーフスケート
テイクオフができるようになってきたらサーフスケートで練習しましょう。週1〜2回程度のサーフィンではなかなか上達しませんが、サーフスケートがあれば毎日練習できるので、すぐに上達してしまいます。特にアップス&ダウンス、とくにフロントサイド、バックサイドの体の動きをマスターするのにサーフスケートは不可欠です。少しでもいいので「毎日」乗り続けることによって体が動きを憶え、海で動けるようになってきます。正しい体の使い方を学び、海のイメージで乗ることがとても重要です。スケート購入者には無料でレッスンしています。

Bボートサーフィン
横に走れるようになってきたらボートサーフィンがとてもいい練習になります。ボートが作り出すエンドレスな波は、アップス&ダウンスや、加速・減速などのスピードコントロールの練習に最適です。普段のサーフィンで波に乗れる時間はほんの数秒ですが、ボートサーフィンでは落ちない限り永遠に乗り続けられます(最初は30秒くらいで足がぱんぱんになりますが)。機会があれば必ずやってみてください。5人以上のリクエストがあれば行くので、行きたい人はスタッフに声をかけてください。

Cウェイブプール
アップスがなんとなくできるようになってきたらウェイブプールで練習しましょう。CityWaveのようなウェイブプールはレールの使い方とターンの練習、とくにカットバックやボトムターン、トップターンのとてもいい練習になります。最初は慣れが必要ですが、レールを入れられるようになれば、海でのサーフィンと感覚は同じです。これも失敗をしない限りはひたすら乗り続けることができるので、短時間で海の数倍の練習ができてしまいます。また来年あたり静岡に造波タイプのウェイブプールができますが、このタイプは毎回全く同じ波がくるのでいろいろな練習ができます。

Dプライベートレッスン・ビデオレッスン
サーフィンで最も時間がかかるのは「自己流」です。いったん悪い癖がついてしまうと、それを直すのに数年かかったりしてしまいます。悪い癖がつかないように定期的に受けてください。

Eサーフトリップ
トリップでは時期や場所を間違えなければ、いい波に乗れ、ガイドや一緒に行くうまいメンバーからいろいろなアドバイスがもらえたりします。バリのトロトロなどはテイクオフさえできれば300mオーバーのロングライドができたりしてしまいます。
 
サーフィンはとっとと上達してしまった方が格段に楽しめるようになります。利用できるものは積極的に利用して最早でマスターしてしまいましょう♪不明点やリクエストはスタッフまで気軽に声をかけてください。


6 【ボード・ウェットの選択】
 まずは自分が余裕をもって上達できるボードを選んでください。そのボードでテイクオフが安定し、横に走れるようになったら、次のボードにステップアップする、この繰り返しが最も早く上達する方法となります。

 では、その具体的な選び方ですが、まずは情報を信用しないでください。カタログやウェブはメリットしか言わず、デメリットの説明をしません。ショップのスタッフも「合っているもの」ではなく「売りたい物」をすすめてきます。必ずその裏にあるデメリットを確認しながら選択することが重要です。

 自分の『身長・体重・レベル・センス・くせ・頻度・何がしたいのか・どこまでを求めるのか』にあったボードを選ぶことができれば、それだけ早く上達します。しかしこのどれかひとつでも間違ってしまうと、上達に多大な時間がかかってしまいます。ベストなボードを得るためにはボードデザインの十分な知識と多くのボードに乗ってきた経験が不可欠です。

 ただ、知識や経験はすぐに得られるものではありません。それにひとりひとり体格やくせ、センス等も違います。一概にこれがいいということは言えないので、まずはスタッフにいろいろ聞いてみてください。その説明を聞いたうえで自分で判断することが重要です。

 ゆうごは選手時代に数えきれないほどのボードに乗り、サーフボード工場で働いていた経験もあります。ひろは世界的なトップシェイパーたちとサーフボードの企画をしています。他のスタッフも、日本最大のスクールで、いままでスクールに来た人たちが、どんなボードで、どのように上達していったかをみてきています。

 サーフボードの選択はすべてが「バランス」です。どこで「バランス」をとるかが、サーフィンが楽しくなるかならないかのポイントとなります。まずは気軽に声をかけてみてください。


5 【サーフボードの選びかた】
●種類
ショート⇒6フィート(180cm)程度のとがったボード
ファン⇒7フィート(210cm)程度のショートを太くしたボード
セミロング⇒8フィート(240cm)程度のロングを短くしたボード
ロング⇒9フィート(270cm)以上のノーズが丸いボード

●素材
ソフト⇒発泡の周りにシートを貼りつけたもの
ハイブリッド⇒硬いボードに柔らかいシートを貼りつけたもの
PU⇒従来の素材で安いが壊れやすく変色もする
EPS⇒壊れにくく軽く浮力もある
モールド⇒EPSを型で加工しさらに耐久性が高くなっている

●シェイプ
はじめからショートは時間がかかり、さらに悪い癖もつくのでX。パワーのある千葉ならファンやセミロング、小波な湘南ならロング。掘れた波にはレールが薄い板、とろい波には厚めの板。ファンからショートへ乗り換えるときはまずは十分な幅で安定しながら、自分の体格でなんとかドルフィンができ、レールボリュームが体格に合ってコントロールしやすいボードを選ぶ。

●スタイル
あとはどんなサーフィンがしたいかと身長・体重によって選択も大きく変わってくるのでまずは相談してください。一番だめなのは「初心者用のショート」。ボードも動かなければドルフィンもできず、コントロールも難しくなります。


【カスタムボード】
●メリット
好きな長さ・幅・厚さ・重さ・レール形状・テール形状・ロッカー・コンケーブ・フィン・グラフィック・オプションでシェイパーが作ってくれます。すでに自分に合ったボードのディメンジョンが明確にわかっているサーファーにとっては、そこからさらに微調整して何本ものボードを作り続けることで、本当に自分の癖やスタイルに合った究極のボードを作ることができます。

●デメリット
シェイパーが長年の努力でつくりあげた間違いなく調子がいいマスターシェイプ(マスターデータ)から部分的に数値を変更することにより『全体の調和』がくずれて、逆に調子が悪くなる可能性があります。ハンドシェイプで調子のいい「マジックボード」にあたる確率は1割と言われています。

●はずさないために
まずは数値をいじらずにシェイパーやライダーが認めた『マスターボード』に乗ります。そのボードを十分に乗りこなすことができるようになったら、今度は自分の目標や癖、スタイルに合わせて、ディメンジョンやロッカー等を微調整していけばはずす確率を減らすことができます。

●最大の注意点
自分の癖や独特なライディングスタイルに合わせてカスタムをしてしまうと今の悪い癖が直らなくなります。例えばスタンスが広いがに股の人がそれに合わせてワイデストポイントを下げてしまうとがに股で調子の良いボードとなり格好悪いままになるし、でっちりで踏み込めない人がテールを薄くしてしまうとそのままでっちりが直らずに上達につながらなくなってしまいます。

●正しいボードを選択するには
まずは必ず数多くのいろいろなボードに乗ってきた人に相談してください。歴10年で毎年1本のカスタムを作ってる人はわずか10本の経験しかなく、また同じタイプのボードばかり乗っていれば限定された感覚しかわかりません。同じ歴10年でもシェイパーやライダー、プロショップのスタッフなどで毎年5本の違うタイプのボードに乗っていれば50本の感覚とディメンジョンを変えたときにどれくらい変化するかがわかっています。いろいろなタイプの多くのボードに乗ってきている人に自分がどんなサーフィンをしたいかを説明してライディングを見てもらってください。その人のアドバイスを元にモデルを決めて、部分的な変更はせずに等倍で縮小・拡大して自分の体格に合わせて作ってもらいます。

●マジックボードに出会うには
熟練者によく相談しながら今乗り込んでいるボードから少しずつ微調整をしていってください。部分的に大きく変更してマスターデータから離れれば離れるほどサーフボードで一番大切な『調和』が崩れてしまいます。はずれてしまうと、損をして中古で売るか、しばらくがまんして調子の悪いボードに乗らなければなりません。これを中波用と小波用の2本で繰り返し作っていき、自分だけの究極のマジックボードを作っていくのがカスタムの醍醐味です。

●寿命とより楽しむための裏技
基本的にPUとなるので耐久性がなく寿命は1年程度となります。ただ小波用と中波用に2本作っていれば、それぞれの使用頻度が下がる分寿命は長くなります。つまり毎年1本ずつ作るより、2種類のボードを2年で2本作った方が同じ出費でその日のコンディションに合ったボードでサーフィンをより楽しむことができます。出来上がってくるまで国内シェイパーで2〜3か月程度、海外シェイパーで3か月〜半年以上かかるので計画的に注文しなくてはなりません。

●もし色々なボードを楽しみたいなら
カスタムする必要はありません。いろいろな有名シェイパーやいろいろな有名モデルの『マスターボード』に乗っていればタイプがかわるだけで最も大切な『調和』をはずすことはありません。またいろいろなタイプのボードに乗ることによっていろいろなボードに乗ることができるいい感覚が身につくメリットもあります。また自分に合ったシェイパーやシェイプタイプ、サーフィンスタイルもみつかります。


4 【ウェットスーツの選びかた】
●まずは冬用
冬用ウェットはサーフィンの道具で最も重要です。これがない限り上手くなれず、楽しくもなりません。冬は人も少なく、渋滞もせず、日焼けもせず、波も断然よくなります。サーフィンは冬が本番です!!

●1年の半分以上使います
11〜5月までの7ヶ月間使います。つまりこれがないと1年の半分以上は波乗りが出来ない=上達しない=サーフィンが楽しくならなりません。冬のいい波にいっぱい乗って楽しく上手くなっていくには絶対に必需品です。

●冬用ウェットって?
上半身が風に対して冷えにくいラバーで裏面が毛布みたいな保温or発熱素材で出来ているセミドライと呼ばれるウェットで\60000〜\100000くらいします。

●違いは?
保温素材は1時間で冷えて終了だけど、発熱素材は3時間暖かくサーフィンができます。寒いから終了では上達はありません。疲れきるまでできる暖かいウェットがマストです。

●オーダーは?
セミドライは体にあってないと保温性に大きな差が出るのでみんなオーダーします。30箇所採寸して、色等を決めて、できるまでに1ヶ月くらいかかります。

●ブランド
SantaCruzとLoveCrossはオリジナルで最高の品質ながら価格を抑えています。あちこちで波乗りをするなら全国的にメジャーなDoveやWaveAttack等のブランドをおすすめします。量販ブランドと言われるBody Glove, Rip Curl, Billabongのようなブランドは初心者とみられてしまうことが多いのでおすすめしません。


【セミドライ】
●オーダーフェアーって?
オーダー料の6000円が無料となるキャンペーンです。ただこの時期に集中するので早い時期に欲しい人は早めにオーダーしてください。気温・水温が下がってくる10月の後半くらいから使用するので9月中旬までにはオーダーするといいでしょう。支払いは現金払いならばオーダー時に前金1万円で引き取り時に残額となります。カードの場合はオーダー時に全額ですが支払い方法はいろいろ選択できます。

●ブランドはどこがいいの?
量販店やディカウントストアで売っているインターナショナルブランド(Billabong, Body Glove, Rip Curl, Rusty, Quiksilver, Roxy等)よりもDove, Wave Attack, Maxim, Zeroのようなプロショップでしか売られていないコアなブランドを着ていると初心者でも「どこかのプロショップに通ってまじめにサーフィンしているんだな」と周りは見てくれます。ちなみにSanta CruzやLove CrossはDoveで製作してます。

●ジップとノンジップの違いは?
保温性能は変わりません。ジップタイプは脱ぎ着が楽なかわりにジップ部分が伸びないため背中の動きが若干制限されます。ノンジップは背中の伸びがいいかわりに脱ぎ着が大変です。脱ぎ着優先ならジップ、運動性能優先ならノンジップですが、寒いときに着替えに時間がかかるのはつらいのでノンジップタイプになれていなければまずはジップをお勧めします。

●セミドライとドライどちらがいい?
セミドライの使用時期は10月〜5月。若干水が入りますが、そのかわり浸水を気にせずサーフィンできます。ドライの使用時期は12月〜4月。中に洋服を着るので浸水に気をつけながらサーフィンをする必要があります。冬でも暖かい日は暑すぎてセミドライは必須となるので、まずはセミドライをおすすめします。 ライトドライと呼ばれる水が入るドライはあまり意味がありません。

●安いセミドライはだめですか?
まったくダメです。一度冬を経験すればわかることですが、安いウェットはせっかく時間・お金をかけて海に行ってるのに、1時間位で手足の感覚が無くなって終了となり、寒いのを我慢しなければならない上に、長時間楽しめず、さらには筋肉を使わず上達にもつながりません。ここは迷うことなく寒い冬でも3時間(=疲れきる=筋肉を鍛えられる)くらいの暖かいウェットを必ず選んでください。

●レンタルではできませんか?
冬を経験すればわかることですが、まず無理です。ウェットはゴムが体全体を同じテンションで締め付けてるから水が入りません。手首がいくらきつくても肘が少しでもゆるいと水圧の関係でそこに向かって簡単に水が入ってきます。なので冬のウェットはみんな必ず30箇所近く測ってカスタムで体ぴったりに作ります。

●どんな素材がいいの?
今はどのブランドも『発熱素材』をトップモデルにしています。ヒートテックの強化バージョンのような素材で、体から出る水分子の運動エネルギーを熱エネルギーに変えるという科学素材です。サンタクルーズ・ラブクロスはさらに進化した最新で業界最高といわれる『発熱・蓄熱素材』を採用しています。

●お金が無いのですが。。。
もしお金が無くて安いウェットしか買えないならば、今年はあきらめて来年の5月から再スタートしてもいいかもしれません。安い=寒いウェットはまさにお金をどぶに捨てるようなものです。ボードや夏のウェットは安いものでもOKなので、セミドライだけは無理してでも、寒い冬に3時間は暖かく快適に我慢することなく楽しくサーフィンできるしっかりしたものを選んでください。

●冬のサーフィンなんて考えられません。。。
最近のウェットはかなり暖かく、ドライは真冬でも汗をかくほどです。それに九十九里は最低気温が0℃位になるのに対し最低水温は13℃位で水中のほうがぜんぜん暖かく、浜に立ってるほうがよほど寒かったりします。波は冬のほうがぜんぜんきれいで、サーフィンが楽しく、上達にもつながります。あたりまえですが10月から5月までサーフィンしないと何年やっていても上達することも無ければ楽しくなることもありません。サーフィンするからにはこのセミドライは必須と思っていてください。


3 【安全講習】
どんなスポーツでも事故の可能性がありますが、知識である程度回避することができます。過去の事故例からその対策を検証してみましょう。ちなみに九十九里でのサーフィン中の年間事故数は約10件で死亡・行方不明は約半数となっています。

@脳溢血や心筋梗塞による事故
極度の疲労、アルコールの過剰摂取、海に入った時の温度変化によって脳溢血や心筋梗塞(NSA大会)を起こす可能性があります。対策⇒海に入れる体調かどうかを冷静に判断する。

A片貝での高校生、平砂浦でのBB、夷隅河口での事故
浅瀬で海底に頭を打ち首を負傷し意識障害を起こし死亡。また油断して横からショアブレイクを受けて鼓膜が破れることも。対策⇒ブレイクが早いポイントでサーフィンしない。

Bフィンが腿にあたって死亡
波に巻かれたときにフィンが腿に強く当たり動脈を切って死亡。対策⇒必ずラバーフィンを使う。

C一宮でテトラにはまって死亡
潮の流れから逃げることができず体がテトラにはまり1時間半後に死亡。潮が満ちて苦しんだだけでなく体は貝でぼろぼろだった。対策⇒構造物があるところでサーフィンをしない。

D片貝で3名行方不明、白里で行方不明
波が大きい日に防波堤脇の流れに捕まり沖に持っていかれそのまま行方不明に。ボードだけ発見。白里の事故はリーシュの付け方を間違え、沖で発見。対策⇒絶対にボードを離さない、古いリーシュを使わない。

E湘南でのSUP、ロングの死亡例
SUPやロングなどの大きいいボードは当たった時の衝撃が大きい。とくに体が小さい女性は波に巻かれたときにボードと一緒に流されてきてしまうことがある。波の力も受けやすくリーシュが指に絡まって切断の例も。対策⇒ロングやSUPの近くでサーフィンしない。ロングをやりたくてもまずは小さ目なセミロングからスタートする。

F太東でボードがあたり顎骨折
飛んできた他の人のボードがあごに入り、あご両脇の骨が粉砕骨折。その後も骨を元の場所に戻す手術を数回、その人が自分で店をやっていて、休業補償や慰謝料で1億を超える賠償問題。対策⇒人が多いところでサーフィンしない。

G片貝でBBが前乗り
前乗りしてきたBBを後ろから波に乗ってたロングが轢いて腿を48針縫う大けが。裁判になり弱者の保護を怠ったロングの過失となる。海のルールは関係ない。対策⇒絶対に前乗りしない。前乗りされたら波から降りる。

H東浪見での行方不明例
夜になって車だけ残っていた。単独でのサーフィンは何か起こった時に誰も気づいてくれません。対策⇒単独でサーフィンしない。

I白子での落雷
落雷で12名が感電し、6名が死亡。対策⇒雷が鳴ったら退避する。

J豊海、屋形でオフショアで戻れなくなる
オフショアが強い日は風で沖に持っていかれ戻れなくなることがあります。対策⇒天候を判断する。


2 【救急対応】
救急バッグの中身
ファーストエイドキット、AED(ハサミ、予備バッテリー、小児パッド2〜8歳用)、人工呼吸マスク、スマホ、タオル、手袋、レスキューホイッスル
1. どんな場合でもまずは誰かに119番を指示し、スタッフを呼ぶ。この対応の早さで生死を分けることもある。
2. 誰かが沖に流された場合は118番(海上保安庁)に連絡をする。
3. 救急バッグについてるホイッスルで周りに知らせる。ホイッスルを聞いたら駆けつけて状況を確認して適宜対応する。
切り傷の対処法は切れた部分を手で強く抑え圧迫止血する。患部を心臓より高いところにあげて血流を抑える。止まったらガーゼを当てテープでとめる。

【溺れている場合】
1. 飛び込む前に周りの人に119番とAEDを指示。
2. 沖の場合は数名でできるだけ大きなボードを持ってパドルし、ボードに乗せて後ろから押す。
3. 乗せるときはボードを裏返して奥のレールをつかませるイメージでそこをおさえてボードをひっくり返すと同時にデッキに乗せる。
4. 足がつくところもボードに乗せて浜まで運ぶ。
5. ボードがない場合は後ろから腕の下に手をまわして羽交い絞めにして後ろ向きに引っ張り上げる。
6. 下がある程度硬いところ(ボードの上等)に寝かせて、声をかけたりたたいたりして意識・呼吸を確認。
7. 反応がない場合は上半身のウェットを脱がせるかハサミで切って、顔を横に向け心臓マッサージ。
8. 10秒に15回のタイミングで胸中央を最低でも5cmは沈み込むくらい強く押す。
9. マスクがある場合は心臓マッサージ30回に人工呼吸を2回。人工呼吸は胸がしっかりと膨らむまで息を吹き込む。
10. これをAEDが来るまで繰り返す。結構疲れるので何人かで交代しながら。
11. AEDが来たらレバーを引いてパッドを取り出しパッドについている絵の通りに貼り付ける。
12. 2〜8歳の子供の場合はパッドを小児用に交換する。
13. AEDがセルフチェックをはじめ2分くらいで準備ができる。『Analizing. No one touches the patient.』というメッセージが聞こえるので患者から離れる。
14. その後『Shock advised. Press orange button.』と聞こえたらオレンジのボタンを押す。その後13に戻る。
15. 『No shock needed』と聞こえたら心臓マッサージと人工呼吸を続ける。
これを救急隊が来るまで続ける。

【まずは他の人に知らせる】
心肺停止2分後に心肺蘇生を行うと、助かる確率は90%、3分後だと75%、4分経過すると50%、5分後だと25%、10分経過すると助かる確率はほぼ0%といわれています。どんな状況でもまずは周りの人に知らせてください。ホームポイントではある程度の人数でサーフィンをしているので、その日のメンバーに公認指導員・海上安全指導員、看護師、医師、警察官、消防士などがいるケースも少なくありません。専門的な知識があればよりよい対応ができることもあります。

そういう状況になったら実際にできるかどうか不安です、というコメントがありました。まず豊海で事故があった場合は自分で処置をせず必ずスタッフ(有資格者)を呼んでください。もし他のポイントで有資格者がいない場合はわかる範囲で自分で救命処置を行ってください。ただし救命活動はうまくいけば感謝され、いかなければ責任を問われてしまうリスクを伴うものです。まずは無理をせず助けを呼ぶことを優先してください。