1 陽花

剛『嘘の戦争』クランクアップ

■草なぎ剛『嘘の戦争』撮影終了「良いドラマになったなぁ」

 関西テレビ・フジテレビ系で放送中のドラマ『嘘の戦争』(毎週火曜 後9:00)が今月上旬にオールアップ。主演の草なぎ剛は、昨年11月中旬にタイ・バンコクでクランクインしてから約4ヶ月、撮影日数72日間にわたる撮影を振り返り、「スタッフの皆さんとキャストの皆さんが力を合わせたことで、『良いドラマになったなぁ』『一つでも良い画を視聴者の皆さんに届けようという熱意がすばらしいドラマを生み出すんだ』と感じることができた現場でした」と充実感をにじませた。

 続けて草なぎは「これからもスタッフとキャストが切磋琢磨し、お互いが向上し合えるような現場に身を置きたいと思いましたし、皆さんもそういう志の高い仕事を目指して頑張ってください! またよろしくお願いします! ありがとうございました」と意欲を新たにした。

 そのほかのキャストのクランクアップ時のコメントは次のとおり。ハルカ役の水原希子は「撮影もすごくスムーズに進んで、皆さんのチームワークの良さを感じる毎日でした。同年代のスタッフも多く、本当に毎日現場が楽しくて、いままでやってきた作品の中で一番、いい意味でも悪い意味でも自分らしくいられた現場でした(笑)」。

 カズキ役の菊池風磨も「この作品は今の僕にとってこの上ない経験をさせていただいたと本当に思っております。すばらしいキャストの皆さんとスタッフの皆さんに囲まれて、本当に刺激的な4カ月間でした。また皆さんとお仕事できるように精進していきたいと思います!」と熱い言葉であいさつ。
草なぎから「ありがとうね。本当に楽しかったよ!」とねぎらった上、3月7日が誕生日の菊池を祝った。

 隆役の藤木直人が「(菊池の生まれた)1995年は僕が仕事を始めた年だ」と周りを笑わせると、菊池は「ありがとうございます! こんなにすてきな皆さんに祝っていただけて、僕は本当に幸せ者だなと思います。ここにいる皆さんに負けないように僕も一生懸命頑張って、すばらしい22歳にしたいと思います!」と抱負を語っていた。

 7日放送の第9話で、草なぎ演じる一ノ瀬浩一を裏切った百田役のマギーは「ついに終わってしまいましたね。本当にこの百田が大好きだったので、あと半年くらいやりませんか(笑)。プロフェッショナルな皆さんに囲まれて、みんなと一緒に百田を作れたのが幸せでした。ぜひ、カズキと2人のスピンオフ、よろしくお願いします」と別れを惜しんだ。

 楓役の山本美月は「途中からものすごく苦しくって『本当、嫌だ』って思ったんです。だけど、楓がつらい時にカットが掛かって周りを見たら皆が悲しそうな顔をしていて『なんて愛されているんだ、楓は! こんなに愛にあふれている子だから、きっとこれから幸せになるんだろうな』って安心しました」とほっとした様子で撮影を終えた。

 興三役の市村正親は「映画『ホテルビーナス』以来、久々に草なぎさんと一緒にお仕事できて本当に楽しかったです。僕ももっともっと精進して、これからいい役者になりたいと思いますので、ぜひまた共演のほど、よろしくお願いします!」と、はちきれんばかりの笑顔。「本当にいっぱい笑わせていただきました。ありがとうございます」と草なぎはハグを求め、固い握手をかわした。

 晃役の安田は「すばらしい皆さんと一緒にテレビに出させてもらい、お金(出演料)までいただきまして、幸せな限りでございます」とジョークを交えてあいさつ。

 藤木は「皆さんはタイロケから始まって、僕が参加したのはその1ヶ月後ということで、撮影期間が短かったことが本当に残念なくらい楽しい現場でした。そして何より、スタッフ、キャストが一丸となれたのは、(草なぎ)剛くんがすごく頑張っていて、すばらしい演技をしていたからだと思います。『太閤記』以来、13年ぶりにこうやってご一緒することができて本当にうれしかったです。敵役としてはちょっと弱かったかもしれませんが精一杯頑張りました。ありがとうございました」と話していた。

 30年前に家族を殺され、「犯人を見た」と言っても嘘つきと呼ばれて信じてもらえず、事件も無理心中として片付けられてしまい、いつしか詐欺師となった一ノ瀬浩一の復讐物語もいよいよ大詰め。第9話では、浩一は興三が事件に関わった証拠である録音テープの公開をしない代わりに、会見を開き謝罪をしろと要求。ところが、隆と興三は会見を開き、浩一が詐欺師であるという証拠をマスコミに公開、警察を向かわせた。返り討ちにあい、怒りに震える浩一は、録音テープを公表しようとするが、隆に寝返った百田とカズキによってデータはすでに削除されていた。証拠も消され、警察に追われ、絶体絶命のピンチに陥った浩一はどうするのか。

 浩一VS興三の対決がついに決着を迎えるきょう14日の最終回について草なぎは「僕はハッピーエンドが好きなんで、復讐劇だけれど見ている人にちょっと温かい気持ちになってもらって、ドラマが終わっても温かい気持ちがずっと続くような作品になったら良いな」と願った。


(17/3/14(火)ORICON NEWS)