1 陽花

『無限の住人』カンヌ映画祭で公式上映決定A

■木村拓哉主演映画 カンヌ国際映画祭で招待作品として上映「海外の反応、興味深い」

 元SMAP・木村拓哉(44)の主演映画「無限の住人」(4月29日公開)が世界3大映画祭の一つ「第70回カンヌ国際映画祭」(5月17日開幕、フランス)で招待作品として上映されることが13日、分かった。木村のカンヌ参加は2004年、コンペティション部門にノミネートされた香港映画「2046」以来13年ぶり。邦画と主演作としては初めてとなる。15年公開の映画「極道大戦争」以来2年ぶり6作目の参加となった三池崇史監督(56)らと渡仏するかは調整中という。

 “役者・木村拓哉”がSMAP解散後、最初の主演映画で世界に乗り込む。

 不死身の用心棒・万次を演じた木村は「今回の知らせを、三池監督から直接電話で聞けた時には本当にうれしかったです!海外の方がどう受け取って下さるのかが、とても興味深いですが『1つの作品』として招待していただけることに本当に感謝します」と海外の反応を楽しみにした。

 今回はコンペ外となる「アウト オブ コンペティション部門」として公式上映される。木村のカンヌ参加は、香港の俳優トニー・レオン主演映画「2046」以来、13年ぶりで邦画の主演作としては初。世界3大映画祭では、06年公開の主演映画「武士の一分」がベルリン国際映画祭で招待作品として上映されて以来、11年ぶりとなった。

 今作は解散騒動が勃発した昨年1月に右膝を負傷しながら撮影を続けた。初タッグを組んだ三池監督も足を骨折しながら指揮を執り、世界上映へチーム一丸となって完成させた。

 監督週間に出品した映画「極道大戦争」(15年)以来2年ぶり6作目のカンヌとなった三池監督は、「不死身の男=万次が、カンヌから世界に飛び立つことになりました。最高です。ありがとう」と苦労が報われ、無事に世界に届くことを喜んでいた。

 木村が共演陣やスタッフと現地入りするかは未定だが、上映を通じて海外にアピールする機会は得た。俳優業を中心にソロ活動を充実させている木村にとっては、世界的活躍に向けた追い風となりそうだ。

(17/4/14(金)デイリースポーツ)


■キムタク“邦画&主演”で初カンヌ!三池監督とタッグ「無限の住人」

 世界3大映画祭の1つ、第70回カンヌ国際映画祭(5月17日開幕=フランス)のラインアップが13日、当地で発表され、元SMAPの木村拓哉(44)の主演映画「無限の住人」(三池崇史監督、4月29日公開)がアウト・オブ・コンペティション部門に選出された。出演作として「2046」(04年、ウォン・カーウァイ監督)以来。コンペティション部門には、日本から永瀬正敏(50)の主演作「光」(河瀬直美監督、5月27日公開)が選出された。

 木村にとって、主演作公開を前に、願ってもない吉報が舞い込んだ。自身2度目のカンヌ出品。「今回の知らせを、三池監督から直接電話で聞けた時には、本当にうれしかったです。海外の方がどう受け取ってくださるのかが、とても興味深いですが“一つの作品”として招待していただけることに本当に感謝します」と喜びをかみ締めた。

 04年には「2046」がコンペティション部門に選出されたが、邦画、主演作としては今回が初。3大映画祭としても、07年に映画「武士の一分」(山田洋次監督)がベルリン国際映画祭(ドイツ)のパノラマ部門でオープニング上映されて以来。04年にはカンヌを訪れ、公式上映を見守った。今回のカンヌ訪問について、配給元は「未定」としている。

 製作当時から、海外を意識して撮影に臨んでいた。演出は3大映画祭の“常連”でもある三池監督。配給もメジャーのワーナーが担当。映画の完成後には「監督もプロデューサーも目線の先に海外を意識していると感じましたし、僕自身もヨーロッパはじめ海外の方々にも見ていただけたらと思っている」と語っていた。

 累計発行部数750万部超の沙村広明氏の原作コミックが、世界22か国と地域で刊行され、00年には英語版が“漫画のアカデミー賞”ともいわれるアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞。また三池監督は「極道大戦争」(15年)以来6作品目のカンヌ。不老不死の侍・万次を演じた木村の演技を含め、実写映画の海外評価が注目される。

 今年からソロとなり「新人」と決意を抱く。1月期のTBS系日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」は同クール最高視聴率をたたき出した。今作も、一人の役者として存在感を示すうえでも重要な作品となるが、カンヌ上映は成功を大きく後押ししそうだ。

(17/4/14(金)スポーツ報知)