1 陽花

『クソ野郎と美しき世界』初日舞台挨拶

■稲垣、草なぎ、香取、映画完成に感慨「きょうから新しい日が始まる感覚」

 元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾ら「新しい地図」のメンバーが6日、都内で行われた映画『クソ野郎と美しき世界』の初日舞台あいさつに出席。その後行われた囲み取材では、急ピッチで制作された同作が公開を迎えて、草なぎは「きょうから新しい日が始まる感覚」と感慨深げだった。

 2月にクランクインし、試写会も開催しないまま初日を迎えた同作。2週間限定、86館で公開され、その期間でのヒットの目安とされる動員15万人がホームページ上でカウントされることが発表された。

 稲垣は「本当にできたのがギリギリ。細かい部分もブラッシュアップを続けて、3人同時に観たのですが、大きな手応えをかんじています」と満足げ。この日、岩手で舞台あいさつをスタートさせた後、それぞれ監督と共に各地を巡り、香取は「久しぶりに直接応援してくださる皆さんに会えた。涙している人もいた」と感謝。

 「新しい地図」として活動する現在について、香取は「楽しいです。とっても楽しいです」、稲垣も「それぞれSNSで個性を出したり、今までできなかったことができて楽しい。映画も“撮って出し”みたいな雰囲気になっていますが、今の僕らの気持ちがぎっしり詰まっている、できたてホヤホヤを観てほしい」とアピール。草なぎは「楽しいけれど、その分必死な自分もいる。必死さがないと楽しくないと思うので、いろいろやってきたけれど、新しいことに挑戦している気持ちが強い」と話していた。

 舞台あいさつ中には、監督の一人である爆笑問題の太田光が終始“暴走”。3人にちょっかいを入れたり、園子温監督にケンカを売ったりと自由な行動で周囲を困らせつつ、最後には「3人いろいろあったけれど、それがこんな大きなスクリーンでのびのび演技していて、ジーンときました」と優しい言葉をかけ、観客から拍手が沸き起こった。

 同作は、3人それぞれが主演する3作品と、3人が共演する作品の計4エピソードからなる短編オムニバス構成となっている。稲垣が出演する『ピアニストを撃つな!』の監督&脚本を園子温氏、香取が出演する『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』の監督&脚本を山内ケンジ氏、草なぎが出演する『光へ、航る』の監督&脚本を爆笑問題の太田が担当。クソ野郎★ALL STARSが出演する『新しい詩(うた)』の監督&脚本を児玉裕一氏が務める。

 この日の舞台あいさつの模様は全国83館で生中継され、観客による写真撮影が許可された。

◆『クソ野郎と美しき世界』目標動員15万人 届かなければ香取「どういう顔をすれば…」

 2週間公開でのヒットの目安となる15万人へ向けて、映画のホームページで毎日人数を更新していくことが発表された。

 舞台あいさつ後に行われた囲み取材で、香取は「15万人いかなかったら、僕らはどういう顔をすれば…」と苦笑。新たな試みに「ドキドキワクワクする」と声を弾ませた草なぎは、「その時(15万人いかなかったら)はかっこ悪い“クソ野郎”だけれど、かっこいい“クソ野郎”になりたいです」と意気込んだ。

 舞台あいさつでは、稲垣が「僕らも、3人で一緒に観させていただきました」といい、「2人の作品は観客になった気分で見ましたが、素晴らしかったですね。皆さんと僕らの、記念すべきメモリアルな作品。うれしい気持ちでいっぱいでしたし、皆さんに見ていただくのは夢のようです」と感慨深げだった。


(18/4/6(土)ORICON NEWS)