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中居がジャニーさんへの思いを語る&『音楽の日』で追悼E

■中居正広、ジャニーさんに「言ってあげたい。『あなたが一番愛されちゃってるよ』って」

 タレントの中居正広(46)が13日、司会を務めるテレビ朝日系「中居正広のニュースな会」(正午)に出演し、9日にくも膜下出血のため死去したジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん(享年87)について初めて語った。思い出を振り返り「『愛されるように頑張りなさい』って言うジャニーさんが一番愛されちゃってるよ」と涙をこらえコメントした。

 言葉を探すように、中居はジャニーさんへの思いを語った。「中居正広のニュースな会」は所属タレントらによる家族葬が営まれた12日に収録。冒頭、ジャニーさんの功績をまとめた約10分間のVTRが流され、SMAPのデビュー映像の場面では懐かしそうに、時折笑みを交えながら見守った。

 VTR後、「僕個人にとっても大きなできごと」と切り出した中居は、これまで沈黙を守った理由を説明。訃報のタイミングで世界野球「プレミア12」の公認サポートキャプテンに就任する発表がなされたため「(プレミア12が)濁ってしまうのも良くないし、ジャニーさんへのコメントも濁ってしまうから、差し控えさせていただいた」と真意を明かした。

 涙こらえて 今でこそ人気MCに成長した中居だが「トークのスキルを一番最初に見いだしてくれたのはジャニーさん」と感謝した。15〜16歳のころ光GENJIのコンサートの前説を1人で任されたといい「ジャニーさんが台本を書いてくれてそれを丸暗記して毎回しゃべっていたんですけど、ユーモアを入れるとたまにウケる。それを繰り返すと『違うことを考えながらしゃべりなさい』って怒られた。少年隊みたいになりたいって思ってたのに何で俺、トークなんだと思った」と昔に戻ったように語った。

 ジャニーさんの救急搬送後、病室でしばしば面会していたという中居は「本当にちょこちょこ会っていたので『バイバイ、また来るね〜』が最後だったのかな」としんみり。「たくさんの人々に愛されるように、って(タレントを)世に出してるわけじゃないですか。でも『皆さんに愛されるように頑張りなさい』って言うジャニーさんが一番愛されているなと感じた」と涙をこらえながら天を指さし「言ってあげたい。『あなたが一番愛されちゃってるよ』って。これも不思議な感覚だなって」と万感の思いを込めていた。

◆タッキー社長「こんな時こそ『ユーは人を笑顔にするんだよ』という声が聞こえる」

 タレントの中居正広(46)が13日、TBS系特番「音楽の日」(後2時)に司会として生出演。ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏(37)から手紙が届けられた。

 中居が司会を務めた「音楽の日」では、滝沢氏が演出するジャニーズJr.のコーナーが当初から予定されていたが、急きょ内容を変更し追悼企画として放送した。ジャニーズの所属タレント70人が勢ぞろいし、代表してV6・坂本昌行(47)があいさつ。その後、中居が代読する形で滝沢氏からの手紙が読み上げられた。

 ジャニーさんの訃報について、滝沢氏がコメントを出すのも初めてのこと。滝沢氏は「タレント、社員一同、動揺しましたが、こんな時こそ『ユーは人を笑顔にするんだよ。悲しんでいる場合じゃないよ』という声が聞こえるような気がして。私たちは少しずつ前に進んでいます」と心境をつづった。

 昨年末に表舞台から引退し、裏方に専念している滝沢氏だが、大きすぎる恩師の背中を追う使命を負ったことで「この仕事は私の一生を懸けたテーマになりました」と宣言。「ジャニーさんが育てたジャニーズJr.が巣立っていけるよう、全身全霊をささげたい」とつづった。滝沢氏が演出し、Snow Man、HiHi Jetsらが出演するコーナーは、ヒット曲の歌唱や「滝沢歌舞伎」でおなじみの“腹筋太鼓”など、15分9秒にわたる熱のこもったパフォーマンス。デビュー組の先輩たちもJr.の雄姿を見届けた。

(19/7/14(日)スポーツ報知)