1 陽花

剛、ギター発表会で成長実感A

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 そして迎えた2日目。最初に自身が楽曲を披露する場面では、前日に和田がコールアンドレスポンスの練習を行っていた手法を取り入れ、観客とさらに一体感を作ることに成功。その後、田島を呼び込むと熱いハグをかわし「田島さん、大好きです(笑)。田島さんがリハーサルで『リズムは一生かけてつかむものなんだよ』っておっしゃっていて、すごい感動しました」と思いを伝えた。初日同様、ステージ中央の後方にあるイスにちょこんと座った草なぎは、田島が熱のこもったパフォーマンスを間近で堪能すると「めちゃくちゃかっこよかった。リズムの意味がわかりました。タンバリンとかの音も足でやって、全部ひとりでやっているんですよ。音を全部自分で作っている。聖徳太子です」と絶賛した。

 続けて登場した斉藤にも「人の弾き語りを初めて見たのが和義さんでした。人がギターを弾くエネルギーに感銘を受けて、ここまできました」と感激しきり。「いやー最高ですね。自分の部屋にいる気分でした。僕が一番楽しんじゃって、こんなぜいたくなところで弾けるなんてない。日本一幸せな環境でした。きのうからずっと夢の中にいるようで、レジェンドに挟まれた2日間、本当にありがとうございます。これから本当に練習して、少しでもいい音楽を届けられるように頑張ります」と2日間のライブを終えた。

 ライブ直後、草なぎは「思いを伝えて、作品として曲を作って、会場に来てくれた方が気持ちが動いてくれたりとか、それのメロディーと歌詞とか。音楽っていうことなのかなっていうか。今までも音楽触れてきて、コンサートをやってきた。自分の中では新しい音楽の世界に飛び込んだかなというのがあります」と告白。「7年経っても、F(コード)が押さえられないんですよ(笑)。きのう本当に押さえられなくて。きょうはそれが課題で、押さえられたから(笑)。ひとつずつ上達している」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 私物で埋め尽くされた豪華な舞台について「2億です(笑)。買ったときの値段だとそうだから。本物のヴィンテージしかおいてないので。僕の人生が詰まっているのかな(笑)。毎回みなさん楽しんでいただけるように。細部にわたって、舞台は作り物がない。唯一、偽物があるとすれば僕の歌とギターだけ」と自虐を交えながら力説。「セットを見て、できあがった時にずっと見ていられる。やる前に途方に暮れちゃって。いつか本物のギターを弾けるようになりたいなと。はっぴょう会っていうひらがなのタイトルなんですけど、やっていることは真面目に。こんなステキな環境をいただいたので、これからも続けていきたい」と意気込んだ。

 草なぎ本人の持つ人間性、音楽とギターへの愛情、アーティストへのリスペクト、ギターを弾きながら楽しむ姿勢…「はっぴょう会」という砕けたテーマながら、その奥に隠された草なぎの本気度が伝わってくる2日間のライブとなった。

 『草なぎ剛のはっぴょう会』の模様は、稲垣吾郎、草なぎ、香取慎吾3人によるAbemaTVのレギュラー番組『7.2 新しい別の窓#21』(12月1日、後5:00〜)内でも放送する。

(19/11/29(金)ORICON NEWS)


■【草なぎ剛のはっぴょう会レポ】ギター歴7年の集大成、音楽活動に新たな決意 SMAP時代の秘話も<セットリスト>

草なぎ剛が11月27日・28日、東京・昭和女子大学人見記念講堂にて「草なぎ剛のはっぴょう会」を開催した。豪華ミュージシャンをゲストに迎え、書きためてきた楽曲と約7年前から始めたギターの腕前を“はっぴょう”。ここでは計4000人を動員した2日間のステージから、28日公演の模様をレポートする。

◆草なぎ剛、初のギターはっぴょう オリジナルソングを弾き語り
これまでいくつものステージを踏んできた草なぎだが、ソロライブは初めてで、ギター弾き語りで本格的にステージを構成するのも初。初めて尽くしの“はっぴょう会”ということで、草なぎを見守るファンの温かな空気が会場を包んでいた。

「ギターのコードは4つしか知らない」「Fが押さえられない」ということを詞にした愛嬌あふれる歌もあれば、怒りを歌った曲、愛犬・クルミちゃんへのラブソングなど、テーマは様々だが、胸に刺さる素直な言葉が溢れる草なぎのオリジナルソング。それらをときには「間違えちゃった、ちょっと確認させて」と練習タイムもはさみながら、1曲1曲丁寧に、想いをのせて届けた。

続く→