1 鈴木♂

古都グラーツ

サッカー日本代表の次期監督にJリーグ・ジェフ千葉のイヴィチャ・オシム監督
が就任するか否かというニュースが連日マスコミで報道されておりますが
彼の自宅はオーストリアのグラーツ市にありまして、そこに先月末、日本サッカー協会の田嶋氏が訪問して交渉を行いました。
このグラーツ市というのは人口24万人位のオーストリアの古都なんですが
鈴木♂がグラーツ市と聞いてすぐに思い浮かべるのはザッヘル=マゾッホです。

彼はグラーツ大で19才の時に法学博士となり、20才でここの教授となりました。
その後、彼は25才の時にお金持ちの奥さんと不倫をして結局駆け落ちしたのですが
その生活費や彼女に貢ぐお金を稼ぐ為に小説家となり、それでいてその女性に
別な恋人ができて捨てられてしまうという波乱万丈なM男ライフを送りました。
その後、彼はその実体験を元にした小説「毛皮を着たビーナス」を1871年に発表し
それがヨーロッパで大ヒットして有名作家となったのですが、その後も彼は
グラーツ市に住み、ここを中心として波乱万丈なM男人生を送ります。

グラーツ大学は日本ではそれ程有名な大学ではないのですが、16世紀に創立され
ヨハネス・ケプラーやエルヴィン・シュレジンガーが教授を勤めていた事もある
という世界的に有名な大学で、サディズムやマゾヒズムという言葉を命名した
クラフト=エビングもこの大学の教授を勤めておりました。
エビングはマゾッホの小説の主人公の性的嗜好から「マゾヒズム」という言葉を
命名したそうですが、エビング自身も「毛皮を・・・」の愛読者だったそうですから
ある程度の敬意の念を持って「マゾヒズム」と命名したのではないかと鈴木♂は
思っております。
(PC)
2 鈴木♂
'03年にNeue Galerie Graz(ノイエ・ガラリエ・グラーツ)というグラーツ市内の
近代美術館を中心に開催されたザッヘル=マゾッホ・フェスティバルの公式HP
 (亀甲文字の「M」をアレンジしたシンボルマークがカッコイイ)

 ”The Sacher-Masoch Festival”公式HP(英独語混在)(PCのみ)

   http://www.neuegalerie.at/03/sachermasoch/sachermasoch_e.html

その中でノイエ・ガラリエ・グラーツでのマゾヒズムアート展の公式HP

 ”PHANTOM OF DESIRE〜VISIONS OF MASOCHISM IN ART〜”(英語)(PCのみ)

   http://www.neuegalerie.at/03/phantom/phantom_e.html

鈴木♂もグラーツ市でこういった催し物があった事を最近やっと知りましたが、
日本からは荒木経惟氏の写真が出展されておりますが、写真のキャプションを
読んでみるとパリに住むコレクターが荒木氏の写真を出展したみたいです。
ひょっとしたら荒木氏自身も知らないのかもしれませんね (-_-;) 。
日本語で書かれたwebページではやはり情報量に限界があって、こんな感じで
ヨーロッパのサイトをたまに見てみる事もやはり必要なのかもしれません。

なおグラーツ市出身者で世界で最も有名な人は、ボディビルダーや俳優を経て
いつの間にかカリフォルニア州知事になったアーノルド・シュワルツェネッガー
ではないかと思います。
(PC)