1 鈴木♂

柳陰

今年も暖冬かと思われた新潟県内も日曜日から本格的な冬型になりました。
鈴木♂の地元でも日曜は道がガンガンに凍ってしまい、愛車のABSやLSDを作動
させながら、200馬力も無い非力な車なのですがホイルスピンで前を振りながら
スーパーに買い物に行きました。
昨シーズンはこんなに路面が凍ったという事が記憶がありませんから、新潟の冬
らしい冬が二年ぶりに訪れたという気が致します。

鈴木♂はお正月に酒屋さんから〆張鶴の酒粕を戴いたので、これで〆張鶴の甘酒
を作ってみようかと思っています。
本当なら酒麹を買ってきて保温して発酵させれば良いのですが、そこまでする時間
も無いのでたぶん砂糖を加えて煮るだけという事になるでしょうね。

酒粕というのは酒米を発酵させたもろみを絞った後の残りかすなのですが
海外から資源が全く入ってこない超リサイクル国家だった江戸時代の日本では
酒粕は食用の他に畑の肥料としても利用されました。
しかし酒粕はアルコール分を含んでいる為そのままでは肥料として使えず
蒸留してアルコール分を抜く必要がありました。
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2 鈴木♂
そしてその抜いたアルコール分は粕取り焼酎と呼ばれるのですが、江戸時代には
その粕取り焼酎に本みりんを加えたカクテルが夏場の暑い時に呑まれました。

このカクテルは「柳陰(やなぎかげ)」とか「本直し」と呼ばれ、今でも落語などに
登場するのですが、現代でも岐阜県の白扇酒造という料理酒メーカーさんが
製造販売しているみたいです。
鈴木♂は子供の頃から落語が好きだったのでこのカクテルの存在を知っていた
のですが、現代では酒屋さんですらその存在を知らないみたいですね。

新潟も本格的な冬を迎えました、皆様も冬場の交通事故には充分御注意下さい。
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