月いろの手紙 SONG NOTE
過去ログ124
2010/11/5 23:28
▼彩 愛 美それ以上ないさよなら
告別式のような しめやかな顔
最後の別れの言葉を呟く
俯いたままで 目も合わせない
笑顔の欠片すら 零さない
黒い雨が降る 赤坂
行き場の無い エレベーター
行ったり来たりしている 私の心
それ以上ないさよならに
泣く事も忘れて 凍り付く
傘も刺さずに ズブ濡れのままで
一人ぼっちの心を 引きずる雨の中
修復不可能の 氷の彫刻
時間の経過と共に 悪化する
謝る気など 微塵も無い
溶けて流れたら 水の泡
白い霧に霞む 青山
キラー通りに 迷い込む
外苑の森も濡れる 冷たい涙
それ以上ないさよならに
潰れた心の 救急車
サイレンだけが 木霊する街で
盥廻しの想いは 誰にも救えない
―体と心が砕けて バラバラになる―
それ以上ないさよならに
意識を失って 倒れ込む
何も見えない 何処へも行けない
がらんどうの頭の中まで 雨が降る
＊SONG for 川島 麗美
2010/11/5 23:28
▼彩 愛 美幼馴染み
一緒に帰る道 河口に架かる
赤い大きな橋を渡って
商店街のアーケードを抜けて
公園のブランコで一休み
今日一日の出来事を話して
ただそれだけの時間
幼馴染みと言うだけでずっと
当たり前のように 何時も居た
廃線の錆びた線路 今でも残る
一両編成の電車
何度も乗った 懐かしさも今は
想い出の中だけの一コマね
何時の頃からか 子供ではなくなり
違う意識が生まれ
幼馴染みと言う壁の向こう
気付いてもらえない恋がある
まだ自分でも良く解らないけれど
たぶんこれが恋なのかなだなんて
ときめく想いを 抑えられなくて
幼馴染みの鎖に縛られ
進めない関係 そのままね
＊SONG for 沢嶋 メロン
2010/11/1 23:30
▼彩 愛 美History
もうたぶんこれで逢えないの
それが二人の運命だとしても
それを受け入れられる程に
二人のhistory 簡単じゃなかった
喧嘩する度に 仲良くなって
また一つお互いを 解り合えた
二人で刻んだ 想い出は
柱に付けた傷のように 深く残って
黒ずんで何時までも 痛みになる
夕暮れの街は 淋しくて
一人切りでは歩けないくらいね
あなたの大きな手の中で
二人のdistiny 感じていた海岸
自慢する訳じゃないけれど
誰より愛し合えた 二人だった
それはこれからも 変わらない
誰にも割り込めない距離 息の香り
解る程近過ぎて 愛も見えない
一月や二月では 刻めない想い
嫌になるくらいに 消せない傷
確かにいい事ばかりでは
語れないhistory 深く抱き締め
進むべき恋の先 傷に替えて
＊SONG for 麻 美
2010/10/30 0:01
▼彩 愛 美恋の作り方
最初は偶然の出逢いだとしても
重ねて行く内に必然になる
何かと用事を作っては
偶然の出逢いを装った
嘘でも何でも 続けて行けば
それが真実になってしまうから
余所余所しさも 次第に解けて
毎朝の『おはよう』から始まる一日
駅前のコンビニで 何時もの時間に
決まってタマゴサンドを買いに来る
朝食抜きで通勤ね
自販機の前の 何時ものドア
始発駅なら 必ず座れる
まるで毎日指定席みたい
何時しか隣りの席に座る
それが当たり前になる 私が不思議ね
こんなにも上手く行くなんて
恋もまだまだ 捨てたものじゃない
何時までも続く 恋階段
急がずにマイペースで作り上げて行く
＊SONG for 沢嶋 メロン
2010/10/25 23:41
▼彩 愛 美Fall in Love, Love in Fall.
不意に物想い顔をして
急に塞ぎ込んでしまう
あんなにもはしゃぎ廻っていた
もう夏がこんなに遠くなった
グループ交際で始まった友達同士
もうこのままの関係じゃ居られなくて
誰よりも側に居たいと気付いた時から
この気持ちを止められなくなる
夜を染める想いに この恋に落ちて
バツの悪そうな顔をして
照れて黙り込んでしまう
今更キャラを作ってみても
あの夏にあれだけ素顔見せた
でもねって 本当の私を見ていて欲しい
もうこの気持ち私だけのものじゃない
自分一人の胸だけでは足りない
この気持ちを支えて居られない
夜に漏れる想いに この恋に落ちて
季節の感傷に触れただけの想いじゃない
一人で居る時間の長さに 二人で居る意味
グサッと突き刺さる この胸の痛み
確実に深まる秋と共に大きくなる
この気持ちを抑えられなくなる
夜を焦がす想いに この恋に落ちて
＊SONG for 涌井田 朱子
2010/10/22 23:40