月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ138 2011/7/18 23:10

▼彩 愛 美D
ロ デ オ
 
乗り心地の悪い 愛にぶら下がって
振り落とされないようにしがみ着いた
もっと楽な愛だって 選べたのに
どうしてあなたになんか恋したのでしょう

最初は地味で大人しい恋だと
物足りなささえ感じていた
それでもこれが普通に恋だと
想え始めていた頃

何もかも上手く行くように想えて
あなたの愛に乗ろうとしたのよ


馴れ合う事を嫌う 一人主義者
背中を誰にも許しはしないのね
意地を張って生きるのを強い事と
想わず私にだけは肩の力抜いて

近付く者など寄せ付けない程に
自分を閉ざしてそっぽ向いて
それでは恋にならないじゃない
一人は淋しいじゃない

共に行くパートナーだって欲しい
あなただって感じているはずよ


全てを跳ね退けて我が道を行くあなた
それはそれで魅力的でもあるけれど


願いは一つよ誰よりも私を
あなたの愛の背中に乗りたい


*SONG for MAJO-MAJO
 
 
2011/7/18 23:10

▼彩 愛 美D
透明人間
 
次の言葉を探せないから
あなたをこれ以上引き留められないわ
幾ら愛をぶつけてみても
透明人間には 当たりはしないのね

気持ちのすり抜けたその先には
私の知らない 出逢いとかがあって
そこから始まる愛の天秤で
私の方が軽かっただけなのね

透明人間同士の恋愛事情
私に解るはずも無いでしょ


誰の真似してみても
所詮借り物じゃ 上手く使えないわ
抱き締めようと近寄っても
透明人間には 手さえ伸ばせないわ

何時から気持ち見えなくなったの
届かない手紙 戻る事も無く
そのまま行方不明のどさくさに
忘れ去られるその程度の存在?

透明人間からは私の方が
逆に違う人になるのかな


もう何が何だか訳が解らないくらいに
愛の粒子創れなくなった心


透明人間になったあなたに愛は
届ける事も出来はしないのね


*SONG for 川島 麗美
 
 
2011/7/15 23:38

▼彩 愛 美D
未来見えない
 
アナログからデジタルへと移ると言うけど
まだカメラの中に残ったままでいる
もう期限の切れた古いフィルム

この先何を写すと言って何も写せない
あなたの居なくなった世界なら
何を写しても同じ事だわ

曇ったレンズ 押せないシャッター
鈍った感性には何も写らない
この先にはどんな未来も拓けないわ


古く錆びたアンテナでは何も映せない
まだ買い換えるには早いとも想えた
もう期限を切られ使えなくなる

どれ程好きになって自分の物に想えても
私の想いなんて直ぐにでも
簡単な程に消されてしまう

ザラザラ画面 届かない想い
変えられた電波なら捕まえられない
切り捨てられて行く未来を見る事無く


何かを手に入れたと確信した直後に
何時もここまでとラインを引かれてしまう


淀んだ空気 堰停められた夢
この地で果てる事を強いられて行く
あなた無い明日に未来は見られないわ


*SONG for 麻  美
 
 
2011/7/11 23:31

▼彩 愛 美D
風の記憶
 
風化して行く記憶の欠片が
走馬灯のようにまた巡り戻って来る
あの時とは違う新しい風が
忘れたはずの想いを届けてくれる

日々の生活に埋もれて行く幾多の風
優しかったり 激しかったりして
何時もずっと側に居た

風が吹く度にまた一つ想い出が増える
何時かまたここに帰る日を夢に見ながら


特別強い想いでも無いのに
頭の中でくすぶってモヤモヤする
吹き溜まる凪の穏やかな時間
想いを馳せる空を眺めていた

小さな出来事気にも止めず見送る風
無駄に過ごした毎日を悔やんで
昨日の風 想い出す

巡り来る風が全部幸せでは無いけど
心震わせる出来事に出逢えるだろう


小さな風が何時か大きな嵐になるまで
沢山の喜怒哀楽の物語が生まれる


花鳥風月の季節を彩る風が吹く
アルバムの頁鮮やかな虹色にして


*SONG for 和  音
 
 
2011/7/8 23:17

▼彩 愛 美D
プロペラ戦記
 
僕等の夏休みは 遥か遠い場所
幾つもの電車やバスを乗り継いで
何日も掛けて やっと辿り着ける

簡単には帰れない程 何も無い村で
ゲーセンも映画館も プールも無い
ただ都会には無い自然だけは溢れていた

まるで違う星に 迷い込んだみたいに
知らない世界の中で 過ごしていた
便利な生活に慣れた体には
毎日の暮らしは 戦いだった


幾ら避暑地の 山村だとは言っても
昼間の陽射しの中では 汗だってかく
急いで戻って 一休みにしよう

一つきりの扇風機は 何時も争奪戦
コンビニもファミレスも クーラーも無い
大家族の中じゃ わがままだって通らない

大皿に盛られた おかずの数々も
気を抜いていたら 直ぐに盗られてしまう
小さく確保されない満足感
やっぱりまたここも 戦いだった


勉強ばかりで体の鈍った僕等にとっては
地元っ子とはかなりの苦戦を強いられた


起きて眠るまでが 全て戦いだった
確執しか無い生き方も次第に
想いをぶつけ合う戦いの中で
理解を重ねて 友達になれた


*SONG for AURORA
 
 
2011/7/4 23:30

139137

掲示板に戻る