1 陽花

『Marching J』終盤にSMAP登場B

■マーチングJ 義援金8億円超 マッチ「東北サポート続ける!!」

 東日本大震災から1年を迎えた11日。ジャニーズ事務所の復興支援プロジェクト「Marching J(マーチングJ)」の最後の募金イベントが東京ドームで行われた。前日までの義援金総額は8億2655万3991円。プロジェクト代表の歌手近藤真彦(47)が1年間にわたった活動の報告会見を開き、岩手、宮城、福島の被災した子どもを支援する基金に全額寄付するとした。当初予定したパンダ誘致の費用には充てないという。イベントには所属タレントやジャニーズJr.のメンバーら計約180人が勢ぞろい。全国から約17万3000人のファンが来場した。

 昨年3月18日、コンサート用の電源車を被災地に送ることで始まったマーチングJ。4月1−3日には東京・代々木第一体育館前の募金イベントで約40万人を集めた。近藤は、その3日間で1億1973万2100円の募金があり、1年間で計8億2655万3991円の義援金が集まったことを発表した。この日の募金は16日までに集計し、合わせて寄付する。

 寄付先は「子供のために」との方針で、岩手県の「いわての学び希望基金」、宮城県の「東日本大震災みやぎこども育英基金」、福島県の「東日本大震災ふくしまこども寄附金」に決まった。配分は3県と話し合って決めるという。

 当初、募金の一部を充てるとしていた中国からのパンダ誘致に関しては、同事務所と関連会社10数社で全額負担することになった。近藤は「募金してくれた方の気持ちを一番スムーズに東北に伝える方法は、パンダの費用はジャニーズで持つこと」と説明した。

 また、誘致と5年間の飼育費用を負担する予定だが、その金額についても「(中国からの)リース料によって変わるが最低で10億円、最高で30億円」と明かした。

 この日は所属タレントとジャニーズJr.らが募金を呼びかけた。午前6時の時点で約7000人が行列を作り、午前7時半の開場直後には3万人近くが集結。午後6時の入場締め切りまでに計17万3000人が来場した。

 震災発生時刻の午後2時46分には、ステージにタレント約50人が並び、近藤が「1日も早い復興を願って、1分間の黙とうをお願いします」と呼びかけた。会場内の約3万人が目を閉じて祈る厳粛な空気。近藤は「いろんな思いが込み上げてウルッとした」と語った。

 スタート時の宣言通り募金は1年間で区切りをつけたが、マーチングJは続く。近藤は8億円を超す成果を「ファンのみなさまは、ジャニーズ事務所だからではなく、心の底から東北の方に復興してほしいという思いを込めて募金してくれたと思う」と受け止め、「これからもいろいろなところで、東北をサポートしていきます」と、さらなる支援を誓った。

◆SMAP指令で歌謡ショーに

 終盤に登場したSMAPの中居正広(39)は、先輩らしく後輩グループに「歌って!」とうながし、ステージが歌謡ショーに早変わり。

 Hey!Say!JUMPやKis−My−Ft2らが私服のままダンスつきで熱演すると、合いの手も入れて「ファンの気持ちわかるわ〜。見たら好きになっちゃう」と大喜びした。

 すると木村拓哉(39)が「後輩が歌ってくれたので、SMAPもやりますか?」と提案し、後輩たちと一緒に「世界に一つだけの花」「オリジナルスマイル」を合唱。「SMAPはカウントダウンコンサートに出ないから、こういうのは珍しいよね」と、豪華共演を楽しんでいた。

(12/3/12(月)東京中日スポーツ)