1 陽花

【デイリー】紅白会見で後輩がSMAPリスペクト

■SMAP話“解禁” V6、KinKiら“スマロス”こらえ魂継承誓った

 大みそかの「第67回NHK紅白歌合戦」(後7・15)リハーサル2日目が29日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。紅白を辞退し、年内に解散するSMAPの話題に制止がかかる初日の厳戒態勢から一転、この日はV6、KinKi Kids、嵐らジャニーズ勢がSMAP話を解禁。通算23回出場で大トリを5回務めた先輩の解散を惜しむ“スマロス”を漂わせながらも、“SMAP魂”継承を誓った。

 ジャニーズの一時代を築いたSMAPの解散まで2日。背中を追ってきた後輩が偉大な先輩への思いを熱く語り尽くした。

 SMAPの4年後にCDデビューしたV6の井ノ原快彦(40)は「もうすぐですね…」と解散に寂しさを募らせながら、「僕らはSMAPがいなかったら、いなかったかも。道を作ってくれた」としみじみと語った。

 SMAPの活動と精神は後輩が受け継ぐ。SMAPはバラエティー進出、グループ活動と同時にソロ活動も展開することで、25年も活躍を続け息の長いアイドル像を確立した。改めて感銘を受けたのが、26日最終回のフジテレビ系「SMAP×SMAP」だった。放送20年とSMAPラストステージでも東日本震災支援の義援金呼びかけを忘れなかった。井ノ原は「その精神を受け継いでいかないといけない」と誓った。

 KinKi Kidsの堂本光一(37)は「6人と言ってもいい。偉大な先輩」と96年に脱退した元メンバーの森且行(42)への思いも口に。紅白初出場を決めたが、SMAPが不在とあって、「ご一緒する機会があればすてきなことだった」と惜しんだ。

 2人はSMAPの武道館公演でコーナーを持たせてもらった際、観客が席を立たないようにメンバーが「応援してあげて」と呼びかけてくれた一言に感謝している。光一が「すごくありがたかった」と語り、堂本剛(37)も「僕等も後輩にそうならないといけない」と“兄”の優しさを継承する誓いを立てていた。

◆嵐 SMAP魂継承誓う「学んだこと受け継いで僕らなりに」

 8年連続出場で初の大トリを務める嵐もSMAP魂継承を誓った。大野智(36)は「偉大すぎて寂しい気持ちはある。お仕事させていただいた貴重な時間は一生の宝物。先輩に学んだことを僕らも受け継いで僕らなりにやっていく」と宣言した。

 紅白でもお世話になった。09年の初出場の際、支えてくれたのがSMAPだった。櫻井翔(34)は、「中居君が袖で見てくださっていた。不安でいっぱいだったのを支えていただいたのをすぐに思い出しますね」と当時の白組司会だった中居正広(44)の気遣いに感謝しながら、「経験していなかったことを最初に切り開いてこられた。その背中から学ぶことはあふれるほどある」と語った。

 SMAPは01年9月にアーティスト史上初の5大ドームツアーを制覇。05年9月には単独アーティスト史上初の国立競技場公演を達成。松本潤(33)は、「ジャニーズのメンバーで初めてライブを見たのがSMAPだった。国立競技場のライブを見て、いつか自分も立ちたいと思った。偉大な先輩」と後を追ってきた。国民的グループの継承者と期待される嵐が、成長を続けていく。


(16/12/30(金)デイリースポーツ)