1 陽花

【スポニチ】吾郎&剛&慎吾が9月独立B

◆“中立派”稲垣「あっさり」退社決断 女性霊能者の影響か

 今回の独立について急進的な独立派だった香取や草なぎに対し、残留派の木村とも関係が悪くなかった稲垣五郎(43)は“中立派”ともみられていたが、今月1日に都内で行われたジャニーズ事務所との話し合いの場では「意外にあっさりと9月で退社する意思を表明した」(関係者)という。その決断に少なからず影響を与えたとみられているのが、宗教家でもある「女性霊能者」の存在だ。

 スポニチ本紙の取材では、元々SMAPの元女性マネジャーと親交があった中、10年近く前にテレビ番組で共演して出会った。その後も付き合いはあったが「昨年1月に起きたSMAP騒動以降、いろいろと相談するようになったと聞いています」(知人)という。

 稲垣は本紙が昨年1月13日付で「SMAP分裂危機」を報じた時、周囲に「なんか大変なことになっているね。どうなっちゃうの?」と聞いて回っていたという。

 「実は吾郎さんは、どうしてそんなことになったのか、当事者なのに詳しい事情をほとんど知らなかったんです。それがテレビ番組内で生謝罪をすることになって、大変なことが起きていることにやっと気付いた。それから初めて自分の将来に不安を感じ、相談するようになったようです」(知人)

 最近は癖のある悪役などで“怪優”としての才能を開花させ、周囲には「小説も書いてみたい」と明かしている稲垣。香取と草なぎが元女性マネジャーと合流するのは確実な中、別行動を取る可能性もわずかながらある。

 女性霊能者は18日、本紙の取材に「確かに(稲垣とは)とても仲良しですよ。でも、お仕事の話はしないので」と説明。稲垣の決断については「メンバーの皆さん全員が、あれだけ頑張ってこられたのだから。それぞれが自分の信じた道を行くという、そういうことですよ」と気遣っていた。

◆43歳稲垣は最年長独立 近年は個人的理由での独立続く

 【過去のジャニーズ独立】ジャニーズ事務所からの退社は、ジャニーズやフォーリーブス、シブがき隊など、グループ解散が独立に直結したケースが多かった。

 しかし近年は「海外で活動したい」と退社した元「KAT―TUN」の赤西仁(32)など、個人的な理由でグループを脱退しての独立が続いている。

 また、稲垣は43歳での退社。元フォーリーブスのおりも政夫(63)が94年に独立した当時の41歳を上回り、最年長独立となる。

◆香取、草なぎ、稲垣を待つ険しい道のり テレビ局の“忖度”起用しづらく…

 【記者の目】独立が実現したとはいえ、3人には険しい道のりが待っている。昨年1月の分裂・解散騒動で、ジャニーズ事務所の対応に批判が続出。今も厳しい視線が注がれる中、事務所側が3人の活動を妨害することはない。

 確かにかつては強大な力を持った芸能事務所が、独立したタレントを出演させないようテレビ局などに圧力をかけることもあった。しかし、今はファンの指摘や批判がSNSなどですぐに拡散する時代。事務所も「炎上」の対象になる怖さは分かっており、タレントをあからさまに「干す」ことは事実上、不可能になっている。

 ただ、巨大な相手の意向を“忖度(そんたく)”することがあるのは政治の世界だけではない。テレビ局などは間違いなく、独立した3人を起用しづらくなる。演技にも定評のある3人だが、人気を支えたのはやはりテレビだった。その場を失ってしまわないか心配だ。

(17/6/19(月)スポニチ)