1 陽花

【トーチュウ】吾郎&剛&慎吾にジャニー社長がエール

■稲垣、草なぎ、香取 「子供」が独立 ジャニー社長「応援」

 元SMAPの稲垣吾郎(43)、草なぎ剛(43)、香取慎吾(40)が8日をもって、ジャニーズ事務所を辞めた。約30年間ジャニーズに籍を置き、国民的グループのメンバーとして活躍した3人の旅立ちに際し、ジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長(85)がエールを送った。

 「『成長したなあ』という気持ちがあるだけです」。さきごろ取材に応じたジャニー社長の口調は穏やかで、3人の退社への悔しさ、怒りはみじんもなかった。今、見えているのは、彼らの前途への希望だけだという。「親にとって子供が成長するのは一番うれしいことですから。僕が親というのはずうずうしいかもしれませんが、本当にそうやって付き合ってきたし、見守ってきたんです」としみじみと語った。

 彼らが退社を決めたのは今年6月。以来、社長が3人を直接激励する機会はなかったそうだが「言葉にしなくても、彼らはわかっていますよ。『将来、がんばれよ』なんて気持ち悪い」ときっぱり。30年間の絆に自信をみせた。

 これまでもさまざまなタレントが事務所を辞めていったが、そのたびに「自分の道を自分で決めるのはいいこと」と前向きに送り出してきた。

 SMAPがアイドル=ティーンエージャーという常識を打ち破ったことも、ジャニー社長は大いに評価している。ジャニーズに残る中居正広(45)、木村拓哉(44)も含む5人全員のこれからの挑戦を「今まで通り応援します」と約束した。できるならば、80を越えても懸命に働いている自分のように、選んだ道を全うしてほしいという願いも口にした。

 3人の退社が発表された時、ジャニー社長はSMAPを「すばらしい(S)」「メモリーズ(M)」「ありがとう(A)」「パワー(P)」と表現した。この言葉にSMAPへの思いを託し、こう強調した。「いくつになっても親は親。子供は子供。当然です」。

(17/9/9(土)東京中日スポーツ)