1 陽花

ジャニーさんお別れ会に中居&木村出席G

■ジャニーさん お別れの会 マッチ弔辞!ヒガシがナレーション!タッキー社長が演出

 7月9日に解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血のため死去したジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)のお別れの会が4日、東京ドームで営まれた。ジャニーさんが生前、315回ものコンサートをプロデュースした“聖地”には、フィールド中央に巨大な祭壇が設けられ、“長男”の近藤真彦(55)をはじめ事務所所属の154人のチルドレンが集結。多くのジャニーズOBら芸能関係者も訪れ、最後の別れを告げた。また、一般の部では、訪れたファンが東京ドーム周辺に長蛇の列をなし、偉大な演出家を盛大に送った。

 恩師へのありったけの愛が込められていた。3度のギネス記録を樹立したジャニーさんにふさわしく、“子どもたち”は惜別のセレモニーも壮大なスケールにこだわった。

 センター辺りに横35メートル、高さ3・5メートル、奥行き9メートルの特大の祭壇が設置された。全体がLEDビジョンになるド派手ぶり。前日まで行われていた関ジャニ∞のライブの装置を使用しており、生涯現役だったジャニーさんらしかった。

 遺影も高さ1メートル79センチ、幅1メートル37センチと特大。その傍らには、ジャニーさんが生前好んだブルーのシャツにグレーのジャンパー、紺のキャップが飾られ、祭壇前に設けられた8段の赤い階段には、総帥の大好きだった100鉢のコチョウランが白く輝いた。

 弔辞を読んだ“長男”の近藤真彦(55)は穏やかな表情で語りかけた。「ジャニーさん、ジャニーさんの大好きな野球、球場です。東京ドームです。まさか自分のお別れ会をやるとは思ってなかったでしょうね。今日はたくさんの方々にお見送りしていただいてください」。故人の座右の銘を持ち出し「笑顔でジャニーさんを送ってあげてください」と参列者に呼びかけた。

 式典中は、3年前のジャニーさんの誕生日をタレントたちが祝う秘蔵映像や、東山紀之(52)がナレーションを担当したVTRも公開された。ビジョンには、初代ジャニーズからKing&Princeまで、歴代タレントたちのヒット曲メドレー。式典中に銀テープが噴射されるなど、ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏(37)がライブ感たっぷりのアイデアをちりばめた。

 「自分たちの手作りしたお別れ会。後輩たちと話が出来て良かった、ジャニーさんが良い機会をくれた」と近藤。一丸となったチルドレンが、永遠に尽きることのないジャニーさん愛を胸に歩みを続けて行く。

◆黒柳徹子「旦那がみんなに好かれていて良かった」ジャニーさんに最後のお別れ

 会場には所属タレントやOB以外にも女優・黒柳徹子(86)、俳優・武田鉄矢(70)、歌手・和田アキ子(69)らジャニーさんと親交のあった各界の著名人も出席。共に多くのエンターテインメントに携わってきたジャニーさんの思い出を振り返った。

 所属タレントだけでなく、多方面から愛されたジャニーさん。参列者は口をそろえて偉業をたたえた。

 近藤真彦と共に献花の先頭を切った黒柳は、祭壇に向かって「ジャニーさん、ジャニーさん、旦那さん、お別れですけど、まぁ見守っていただいて、大丈夫ですよね。じゃあね。いろいろありがとうございました」と優しく呼び掛けた。30〜40年ほど前に黒柳とジャニーさんの結婚説が流れてから、ジャニーさんのことを“旦那”と呼んでいたそうで「旦那がみんなに好かれていることが分かって良かった」と胸を熱くした。

 ジャニーさんが手掛けた多くのタレントたちを見てきただけに「亡くなったのはショービジネスの中で大きな損失」と残念がった。「優しい心と演出の素晴らしさ、才能だと思います」とあらためてジャニーさんの手腕を高く評価した。

 TBS系の主演ドラマ「3年B組金八先生」シリーズで多くのジャニーズタレントと共演した武田は、「ジャニーズ家はみんなしっかりしてる」と“父”を称賛。「最強の教育者」と称し、「『YOUやっちゃいなよ』ってステージを指してる銅像を作って」と思いをはせた。

 ジャニーさんとは麻雀仲間だという和田も、「フォーリーブスからほとんどの舞台を見ました」とジャニーズの世界に魅了された1人。「世界に誇れる偉大な演出家でした」と失われた才能の大きさ再認識していた。

◆嵐 笑顔で最愛の“父”ジャニーさんに最後の別れ 松潤「一緒に歩めたら」

 2020年いっぱいで活動を休止する嵐の5人は、一様に笑顔で最愛の“父”に最後の別れを告げた。

 99年5月に、ジャニーズで唯一の海外となるハワイでのデビュー会見を行うなど、ジャニーさんから特別な期待を掛けられ、それに応えて国民的グループとなった5人。松本潤(36)は「ジャニーさんがこれからやりたかったことを…。自分たちもその道を、ジャニーさんの思いと一緒に歩めたら」と、改めて決意を示した。

 リーダーの大野智(38)は、10代のころに京都で舞台「ジャニーズファンタジー『Kyo to Kyo』」に出演中、ジャニーさんとケンカをしたことを告白。「めちゃくちゃ怒られて、ふてくされたら、最終的には『さっきはごめんね』って。いろんなことを思い出しましたね…」と感慨深げだった。

続く→