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剛が『ブルーリボン賞』主演男優賞初受賞A

■草なぎ剛 主演男優賞初受賞 天国の恩人にも感謝 第63回ブルーリボン賞

 東京映画記者会(デイリースポーツなど在京スポーツ7紙で構成)が制定する「第63回ブルーリボン賞」が23日、決定した。「ミッドナイトスワン」でトランスジェンダーの難役を説得力たっぷりに体現した草なぎ剛(46)が主演男優賞を初受賞。主演女優賞は「コンフィデンスマンJP プリンセス編」と「マザー」で演技の多様性を見せつけた長澤まさみ(33)が連覇を果たした。恒例の授賞式はコロナ禍で中止となっている。

 “難役”で手にした初の主演男優賞に、喜びもひとしおだ。青空の下、取材へ駆け出す記者をイメージしたネーミングのブルーリボン賞に、草gは「ステキな由来ですね。『青天を衝け』って感じで」とニンマリ。国民的エンターテイナーらしく、出演するNHK大河ドラマを絡ませ笑いを誘った。「立派な賞をいただいたよ、と言いたいな。高倉健さん、大杉漣さんとか、助けていただいた方に」と過去の共演から多くを学んだ天国の恩人にも、胸を張った。

 「ミッドナイトスワン」で演じた凪沙はトランスジェンダーで、育児放棄にあった少女との同居により母性が芽生える、複雑な役どころ。「台本を読んで受けた大きな感動を、役にするにはどうしたらいいかなと。ジェンダーレスというか、自分が思うがまま自由にやりました」。頭で考えすぎず、感性の演技で役を作り上げた。

 公開前に「#草なぎ剛代表作」と自らSNSで拡散。リピーターとなる観客が続出し、「追いスワン」という言葉も生まれた。盟友の香取慎吾(44)にはツイッターで「魅了された僕は初めて、もう芝居をするのはやめようと思った」と絶賛され、「そこまで言わせた僕も、ヤッターと思って」と誇らしげ。“特別な作品”として納得がいく結果となった。

 撮影をへて大きな変化があったのが、母性への認識だという。「何かを育てる感覚に近いのかな。そこは男女関係ないのかなと思ったり」。昨年末、一般女性と結婚した草g。いつか父となる日に向けても糧になり得る、大切な役との出会いになった。

(21/2/24(水)デイリースポーツ)


■草なぎ剛が主演男優賞「サンキューベリーマッチョです」/ブルーリボン賞

 サンケイスポーツなど在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第63回ブルーリボン賞」が23日、決定。主演男優賞は草なぎ剛(46)が選出。コロナ禍で中止された授賞式に代わり、各受賞者が喜びを語った。

 公開中の「ミッドナイトスワン」で主演男優賞を受賞した草なぎ。個人としては主要映画賞の栄冠に輝くのは今回が初で、「やりましたね! サンキューベリーマッチョです」と素直に喜んだ。

 同作ではトランスジェンダーの難役に挑戦。役作りは「考えすぎず、作品のテーマであるジェンダーレスというか、垣根を越えて自由にやろうと思った」と説明した。

 劇中では愛情を知らない少女(服部樹咲、14)と疑似母子を表現し「何かを育てたいという母性の考え方が深まった」と告白。「新しい地図」の稲垣吾郎(47)、香取慎吾(44)も祝福し、「慎吾ちゃんは(草なぎの演技を受けて)冗談で、芝居やめるよとツイートしてくれた。吾郎さんは一皮むけたねと言ってくれた」と感謝した。

 昨年末には一般女性と結婚。現在はNHK大河ドラマ「青天を衝け」で徳川慶喜役を熱演中だ。徳川斉昭役の竹中直人(64)とは初共演で緊張するが「その緊張感が良いなぁと心から思える」と充実している。

 俳優業は感情の起伏などを含めて「一番つらい仕事で修行だと思っている」。2012年公開の「あなたへ」で共演した主演の高倉健さん(享年83)、17年のフジテレビ系「嘘の戦争」などで共演した大杉漣さん(享年66)には「俳優として助けていただいた先輩で、今回の受賞を報告したい」と感謝した。続けて「お芝居は感情のキャッチボール。皆さんと明るい未来に向けて歩んできたい」と進化を誓った。

(21/2/24(水)サンスポ)