ｼﾞｬﾆｰｽﾞが東北3県に募金届ける

■マーチングＪ　東北３県に７億２０００万円

　ジャニーズ事務所の復興支援プロジェクト「Ｍａｒｃｈｉｎｇ　Ｊ（マーチングＪ）」で集まった募金のうち７億２０００万円が２５日、所属アイドル本人の手で、東北３県に届けられた。岩手はタッキー＆翼、宮城はＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰの４人、福島ではＴＯＫＩＯの２人が各県知事を訪問し、目録を贈呈。募金はひと区切りをつけたが、一同は東北の地でさらなる支援の継続を誓った。

　近藤真彦（４７）が中心となって始まったマーチングＪ。事務所によると、１１日の東京ドームでの募金イベントでは約３６００万円が集まり、被災地の子供のための基金に寄付される募金総額は、９億２０７７万８５８８円となった。３県と調整した上で目録に記載された金額は７億２０００万円。残る約２億円は、４月２８日に終了するＫＡＴ−ＴＵＮのツアーのチャリティーグッズ売り上げを合わせて、５月にあらためて寄付する。

　タッキー＆翼の滝沢秀明（２９）と今井翼（３０）は岩手県庁を訪問し、達増拓也知事から「テレビで活躍する方に直接応援していただくと、若い人にはものすごく励みになります」と感謝の言葉をかけられた。

　前日に陸前高田市や大船渡市で、今も残るがれきの山や「奇跡の一本松」を視察し、住民とも触れ合った２人。滝沢は「岩手は（ＮＨＫの大河ドラマ）『源義経』の撮影で何度もロケをした、思い入れのある土地。今年は全国ツアーも控えているので、自分たちから東北に行きたい」、今井も「東北のみなさんのハートの強さを感じた。背筋が伸びるような思いです」と決意を新たにした。

　２４、２５日の香港公演が舞台演出の都合で延期になったＨｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰの山田涼介（１８）、知念侑李（１８）、八乙女光（２１）、薮宏太（２２）は宮城県庁を訪問。薮は募金の使い道について「震災で孤児になった子たちの未来のために使ってほしい」。同県出身の八乙女は「昨年中止になったセキスイハイムスーパーアリーナで、近いうちにコンサートができたら」と誓い、村井嘉浩知事を喜ばせた。

　ＴＯＫＩＯの城島茂（４１）と山口達也（４０）は、福島市音楽堂での「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」にサプライズ登場し、中高生の大歓声を浴びた。

　同県で００年から日本テレビ系「ザ！鉄腕！ＤＡＳＨ！！」の企画「ＤＡＳＨ村」を続けてきた城島は「福島は第二のふるさと。でも今はＤＡＳＨ村に入るのは許可証が必要だったり…」と、福島第一原発の問題にも言及。「絶対、このまま終わらせてはいけない。ＴＯＫＩＯも希望という言葉を胸に、いろんな歌を歌っていきたい」と話すと、佐藤雄平知事も「復興していきます」と応じた。


（12/3/26(月)東京中日スポーツ）