1 陽花

剛主演舞台韓国公演を慎吾が観劇@

■草なぎ、ソウル初公演「人生の目標だった」

 SMAPの草なぎ剛(38)が主演する舞台「ぼくに炎の戦車を」の韓国公演が、ソウル市の国立劇場でスタートした。1920年代の朝鮮が舞台でセリフの半分は韓国語の作品。芸能界きっての韓国通で知られる草なぎは、開演前の会見で「韓国の舞台を踏むのは人生の目標だった。これ以上幸せなことはない」と演劇での韓国デビューに感慨深げだった。

 「夢がかないました。スペシャルな気持ちです」。“チョナン・カン”として活動するなど韓国にこだわってきた草なぎが、また1つ大きなステージに立った。

 昨年11〜12月に東京・大阪で上演した「ぼくに炎の戦車を」で、ついに韓国演劇界進出を果たした。韓国最大規模の国立劇場(1300人収容)で、30日〜2月3日まで計6回上演する。

 27日に韓国入りして空港で大勢のファンの熱い歓待を受け、稽古中から舞台裏にファンから軽食などの差し入れが連日大量に届いた。バラエティー番組にも出演、30日の開演前会見には100人を超える現地報道陣が集結。訪韓は08年以来5年ぶりと草なぎにしては久しぶりだが、韓国での注目度はやはり根強い。

 2001年からのフジテレビ系バラエティー「チョナン・カン」で韓国語をマスターし、韓国でCDデビューやサイン会イベント開催などを敢行。10年の番組終了後も韓国人気小説の翻訳を手掛けるなどしてきた。それだけに「今回は人生で大きな意味のある舞台。集大成と言えるし、“チョナン・カン”の活動の復活でもあると思う」。

 1920年代の朝鮮が舞台で、草なぎ演じる日本人教師と韓国俳優のチャ・スンウォン(42)演じる伝統芸能集団のリーダーの朝鮮人との友情を軸に描いた作品。草なぎのセリフの半分は韓国語で、言葉に精通しているとはいえ「やはり緊張しますね」。それでも「焼き肉いっぱい食べて、エネルギーがほとばしってますよ!」とパワー全開で韓国初舞台に臨んだ。

 韓国語と日本語両方の字幕が映される中、鍛え上げた流ちょうな韓国語も披露。終演後には約5分間ものスタンディングオベーションと大歓声に包まれた。「日本と韓国は近い国。友情を築き上げることができるということを伝えたい」。日韓の架け橋として、さらに活動が広がりそうだ。

◆慎吾“応援”観劇

 草なぎの韓国初舞台に対し、SMAPの香取慎吾(36)が“応援”観劇に。「つよポンの舞台は毎回観ているけど、今回は日本公演が観られなかったので来ちゃいました」。30日が偶然オフだったこともあり完全プライベートの1泊2日で駆けつけた。草なぎも「まさか韓国まで来てくれるとは」と大感激。31日は香取の36歳の誕生日でもあり、終演後は連れ立って焼き肉店で“ダブル”のお祝いパーティー。香取は「2人きりで誕生日を迎えるのは初めて」と笑っていた。

◆共演スンウォン日韓修復の架け橋に

 スンウォンは韓国でドラマや映画で活躍中の人気俳優。日韓関係について会見で「今はさまざまな困難がある」と領土問題をめぐる緊張状態に触れつつ、「こういう時期こそ、傷を癒やすのは人間同士。両国の人が互いを理解し癒やしていけば、明るい希望が開けていく」と強調した。

 広末涼子(32)と香川照之(47)も会見に出席。香川は日本公演時にろっ骨を骨折したと明かしつつ、「韓国の人の力は強い。1回骨折が治りかけたけど、共演の韓国俳優にハグされてもう1回折れた」と笑わせた。

(13/1/31(木)サンスポ)