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剛主演舞台韓国公演を慎吾が観劇A

■草なぎ剛、ソウルで海外舞台デビュー

 SMAP草なぎ剛(38)が海外舞台デビューを果たした。主演舞台「ぼくに炎の戦車を」が、韓国演劇の殿堂、国立劇場で開幕した。韓国芸名「チョナン・カン」として人気は既に浸透しており、連日、現地ファンが食事などを大量に差し入れる異例のバックアップも受けた。夜の食事は焼き肉を大量に平らげるなど、韓国スタイルで充電。フルパワーで初日を迎えた。

 「スペシャルな気持ちで臨んだ」という韓国での初舞台。「韓国で舞台をやることは人生の目標でもあり夢でした。夢がかないました。これ以上、幸せなことはないです」。満員の1300人から惜しみない拍手を送られると、草なぎは感無量の表情を見せた。

 「第2の故郷」と公言する“ホームグラウンド”に大歓待を受けた。27日に到着した空港にはファンが殺到。その後もスタッフを含む約100人分のサンドイッチなどの食事やケーキがファンから毎日大量に差し入れられた。「こんなによくしてもらえるなんて僕が一番びっくりしています。ありがたいですよ。ファンの方が支えてくださっているので、安心してできます」。夕食は焼き肉などを大量に平らげた。「韓国スタイルでスタミナをつけたので、コンディションも一番いい」。万全の態勢で初日を迎えた。

 公演前の会見には、現地メディア100人以上が出席。草なぎは、日本語と流ちょうな韓国語の両方で質問に答えた。「日本と韓国は近い国。友情を築き合うことの大切さを一番伝えたい」。真摯(しんし)な姿勢をアピールした。

 韓国公演は2月3日までで6公演。昨年末の東京、大阪公演から約1カ月空いたが、準備は欠かさなかった。作品は、戦前の韓国を舞台に、草なぎ演じる青年教師と韓国俳優チャ・スンウォン演じる放浪芸集団の男の友情を描く。せりふは日本語と韓国語が半々。韓国語に堪能だが、韓国語の長ぜりふは風呂や移動中の車などで繰り返し口にして体に染み込ませた。

 「いつか大好きな(韓国俳優)ソン・ガンホさんと共演してみたい。SMAPとしても韓国公演をやりたい。今後は小さなチャンスでも見逃さないようにしたい」。チョナン・カンとしての夢は尽きない。

◆草なぎ剛と韓国 韓国語を習得し、韓国でスターになることを目指したフジテレビ系「チョナン・カン」が01年放送開始。韓国の番組にも出演した。韓国語で歌うCD「愛の唄〜チョンマル サランヘヨ〜」やハングル本「チョンマルブック」を韓国で発売し韓国芸名「チョナン・カン」を浸透させた。11年に韓国ベストセラー「月の街 山の街」の日本語訳を手掛けた。日本の報道番組の企画で韓国大統領と2度の対談経験もある。

◆香取慎吾、ソウルで草なぎ剛を応援

 プライベートでソウル入りした香取慎吾(36)が客席で見守った。「緊張します。飛行機に乗って海外まで見に行くなんて初めて。舞台中にウトウトしたら申し訳ないので、飛行機の中では必死に睡眠を取りました」。以前ニューヨークで主演舞台を公演したことがあり「特別なものだと思います」。今日31日は36歳の誕生日。公演終了後は草なぎの予約した焼き肉店で互いの記念日を祝った。

(13/1/31(木)日刊スポーツ)