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剛主演舞台韓国公演を慎吾が観劇B

■草なぎ「夢だった」韓国主演舞台初日!香取も駆け付けた

 SMAPの草なぎ剛(38)が主演する舞台「ぼくに炎の戦車を」が30日、韓国ソウル市の国立劇場で初日を迎えた。戦前の朝鮮半島を舞台に日本人教師と現地の放浪芸人の交流を描く。草なぎは、日韓関係が緊張する中での上演に「日韓が友情を築くことの大切さを伝えたい」と力を込めた。草なぎの海外での舞台出演は初めてで、香取慎吾(36)も観劇に駆け付けた。

 国立劇場は韓国最大規模の1300人を収容。3時間半にわたる公演が終わると、満員の観客は総立ちになって歓声と拍手を送った。韓国で異例のスタンディングオベーションは5分以上続いた。日韓の言葉を語る役どころを演じ切った草なぎは、感無量の面持ちで声援に応えた。

 初の海外公演に挑んだ草なぎを支えたのは親友だった。終演後、「反応が日本と違っていたので本番中に緊張が高まっていったのですが慎吾との友情を考えると気持ちが落ち着いた」。

 香取はこの日朝、空港から劇場に直行し「今まで見た舞台で一番、笑って涙した。チング(親友)として誇り高き兄貴だと思いました」と称えた。31日は香取の誕生日。終演後には一緒に焼き肉で祝った。

 本番前の会見には100人を超える現地メディアが集まった。チョナン・カンの芸名で同国でも人気がある草なぎは、韓国語を交えて回答。日韓関係が緊張する中、「日韓が互いに友情を築くことの大切さ、そして、友情を築くことができるんだということを伝えたい」と力を込めた。共演の韓国俳優チャ・スンウォン(42)は「傷を癒やすことができるのは隣にいる人間同士。それができれば明るい未来が広がっていく」と作品に込められた思いを語った。

 舞台は日韓併合時の朝鮮半島。日本人教師と現地の放浪芸人集団のリーダーが出会い、友情が芽生えるが時代の流れの中、ほんろうされていく。日本では昨年11〜12月に東京、大阪で公演。セリフは日本語と韓国語が半々で、韓国では二つの言葉の字幕がスクリーンに映し出された。

 現地で俳優や歌手として活動したことがある草なぎは「韓国の舞台に立つのは夢だった。今までの舞台の集大成であり人生で大きな意味のある作品になる」と思いを語り「この舞台を踏んで新しいステージに出発できる気がする」と夢を膨らませた。同所では2月3日まで計6公演を上演する。

◆香川照之 役作りなし?「僕の人生もなかなか苦しかった」

 会見には共演の広末涼子(32)と香川照之(47)も同席。広末は「舞台を通して、みんなで一つになれることを強く感じた」と強調。

 主人公の妹役で、全編にわたって着物姿で出演。「女性の耐え忍ぶ切なさや美しさを表現したい」と語った。役作りのアプローチを聞かれた香川は「自身の役は苦しい人生を送ったけど、僕の人生もなかなか苦しかった。それで役作りは終わった」と説明した。

(13/1/31(木)スポニチ)


■草なぎ韓国舞台デビュー メディア殺到

 SMAPの草なぎ剛(38)が30日、韓国・ソウルの国立劇場で主演舞台「ぼくに炎の戦車を」(2月3日千秋楽)の初日を迎えた。

 韓国舞台デビューを果たした草なぎの開演前会見には、100人を超える現地メディアが殺到した。

 作品は、100年前の韓国を舞台に、韓国の伝統文化を愛する実在の日本人とその周囲の人々を描いた人間ドラマ。草なぎは主人公の青年教師・柳原直輝役で、日本語と韓国語のセリフで舞台を進め、日本語が流れる部分では劇場の画面に韓国語の字幕が流れた。約5年ぶりに韓国を訪れた草なぎは、初日前日にプルコギなどを大量にほおばり、英気を養ったという。

◆草なぎ韓国舞台初日、香取お忍び生観劇

 「人生の目標」だったという自身初の韓国での舞台には、メンバーの香取慎吾(36)がお忍びで生観劇。親友のエールを胸に韓国舞台デビューを果たした草なぎは「これからも韓国俳優の方と演じてみたい」と“第2の故郷”での活躍も切望した。

 気の置けない友の激励に草なぎの表情が緩んだ。正午すぎ、共演のチャ・スンウォン(42)、広末涼子(32)、香川照之(47)と劇場前で撮影をしていると、カラフルな服に身を包んだ香取が登場。草なぎは「慎吾が主役みたいだな」とツッコミながらも、目じりを下げた。

 草なぎが舞台に立てば、そばには必ず香取がいた。草なぎの主演舞台「瞼の母」(08年)や「K2」(10年)などすべての公演を見に来てくれる香取について、草なぎは「家族が見に来る参観日」と独特の緊張感と恥ずかしさがあると告白した。

 それでも、09年に米ニューヨークでの舞台「TALK LIKE SINGING」で海外の舞台を経験している香取の来訪は何より心強かった。草なぎは「まさか韓国に来てくれるとは。『頑張って』と言ってくれた。海外の経験があるので、気を遣ってくれる。普段より優しい」と、友人のゲキに胸を熱くした。

 舞台は昨年末に東京、大阪で行い、大盛況のうちに幕を閉じた。日本公演は仕事の都合で観劇できなかった香取も「つよポン(草なぎ)にとって大きな瞬間」と、友の晴れ舞台を見るべく1泊2日の完全プライベート観劇を決意した。

 そんな香取に見守られながら、3時間半の舞台を完走した草なぎ。1300人の観客からの拍手を一身に浴び、「夢だった」と感激の面持ち。2001年に歌手、チョナン・カンとしてソウルでゲリラライブも行った草なぎは「(今回が)チョナンの復活ととらえている。次に向けてのターニングポイントになった。(今後は)ソン・ガンホとお芝居したい。SMAPとしてライブもやってみたい」と、韓国でのさらなる野望を口にした。

(13/1/31(木)デイリースポーツ)