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木村『宮本武蔵』制作会見@

■納得のデキ!キムタク武蔵、「奇跡」の殺陣「放送が楽しみ」

 SMAPの木村拓哉(41)が10日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局系2夜連続ドラマスペシャル「宮本武蔵」(15、16日、後9・0)の制作発表会見に登場した。約7年3カ月ぶりの時代劇で、戦国時代の剣豪、宮本武蔵を熱演。76人斬りなど本格殺陣に挑み、「大きなけががなくて奇跡」とアクション俳優として開眼。佐々木小次郎役の沢村一樹(46)も「刀を振り回す木村君の腕の太さはすごい」と絶賛した。

 長髪をなびかせ、鋭い眼光でステージに上がったキムタクは、剣豪オーラを放っていた。

 2006年12月の映画「武士の一分」以来、7年3カ月ぶりとなる時代劇で熱演したのは、国民的ヒーローの宮本武蔵。木村を筆頭に沢村、真木よう子(31)、香川照之(48)ら豪華俳優陣が集結した会見では、アクション話に花が咲いた。

 “武蔵伝説”を体現するため、木村はワイヤアクションに挑戦。巌流島の戦いでは6メートルの上空から小次郎役の沢村に斬りかかり、一日木に吊るされる場面も。一乗寺下り松の76人斬りでは、3日間も撮影に費やした。

 スタントマン顔負けの殺陣をやり切った木村は「76人斬りは全力で撮影しました。1シーンで20人斬ったり、10分ぐらい斬り続けたことも。どこが使われるか分からないけど、放送が楽しみ」と充実の笑顔を見せた。

 木村は剣道経験者で殺陣に定評があるが、「今まで存在していた殺陣とは180度違って、本当によけなければ(剣が)当たるくらいのスピードと距離感でやりました」と“真剣勝負”をアピール。京都に滞在した撮影中について、「アクションを撮った日はなぜか肉を欲した。たぶん全員(の共演者)と肉を食いに行ったと思います」とユーモラスに語った。

 肉食系の木村武蔵に、沢村は「剣をやってる人はギラギラしているけど、木村君もギラギラしていた。存在自体が剣豪・武蔵で驚きました」。武蔵と恋仲になるお通役の真木も「撮影が終わっても、テレビで木村さんを見ると“武蔵様?”と思った」と熱く語った。

 “エロ男爵”の異名も持つ沢村は「今回、下ネタは一切なかった」と胸を張ったが、木村から「2分に1回、下ネタになってた」と暴露され一本取られた形に。会見は和気あいあいの雰囲気に包まれていた。

◆木村拓哉、被災地へメッセージ「“時差”なくしてともに前に」

 11日で東日本大震災から丸3年を迎えるが、SMAPの木村拓哉は「同じ3年でも短く感じる方もいれば、被災された方にとってはものすごく長い時間だったとも思う。僕らはその“時差”をなくして、自分たちが今できることをやり続け、ともに前に進めればと思います」と真摯に語った。苦難を乗り越えて剣豪に成長する武蔵を演じたことを踏まえ、「この作品を見た後、少しでも前向きに物事を考えていただければ」と被災地にメッセージを送っていた。

(14/3/11(火)サンスポ)