1 陽花

『HERO』初回視聴率26.5%A

■キムタク神話復活!「HERO」今年ドラマ最高視聴率26・5%

 「SMAP」の木村拓哉(41)主演のフジテレビ系連続ドラマ「HERO」(月曜・後9時)の14日の初回放送の平均視聴率が、今年放送のドラマで1位となる26・5%(関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。2001年に最高の平均視聴率36・8%を記録した、型破りな検事・久利生公平は健在。最近のドラマでは視聴率で苦戦を強いられていた木村だが、神話復活を印象づける好スタートとなった。

 01年の前作から13年。「ラブジェネレーション」(97年)、「ビューティフルライフ」(00年)など、数々のヒットドラマで30%以上を連発していた“視聴率男”木村拓哉神話が鮮やかによみがえった。

 この日、都内の撮影現場に吉報が舞い込むと、木村はスタッフ、キャストとハイタッチして大喜び。「ただただただただうれしいです。城西支部のみんなと喜び、監督と握手できたことに感謝しています。引き続き(次作を)受け取ってください」とコメントを寄せた。

 高視聴率の理由は、13年前と変わらぬ木村の存在感だ。カジュアルなファッションに身を包み、くだけたトークと無鉄砲な捜査で周囲を翻弄する久利生検事は、40歳を過ぎても健在。口癖の「よろしこ」や通販マニアといった細かいツボもそのままだ。森山直太朗(38)演じる宝石強盗事件の被疑者を時効直前で起訴に持ち込む鮮やかな手腕で、瞬間最高視聴率は28・6%(後10時8、9分)にものぼった。

 続編の発表当初は、コンビを組む事務官の松たか子(37)が北川景子(27)にバトンタッチしたことや、次席検事役の児玉清さんが11年に死去したことで配役が変更になることなどを不安視する声もあった。しかし劇中で松のその後を描いたり、写真で児玉さんを登場させるなど、自然な形で前作のファンも納得させた。

 渡辺恒也プロデューサーは「『HERO』もキャラクターも同じ時間を経過したが、リセットせずに前作から世界がつながっている」と“勝因”を分析。同局関係者も「感情移入しやすいキャラクターと、正義に向かって難題に取り組む勧善懲悪ストーリー。そして変わらないままの久利生。13年前と変わらない潔さがよかった」と評価している。最高のスタートを切った「HERO」がどこまで数字を伸ばすかに注目だ。

(14/7/16(水)スポーツ報知)


■40%超見えた!キムタク「HERO」今年ドラマ最高26・5%

 14日に放送されたSMAP木村拓哉(41)が主演するフジテレビのドラマ「HERO」(月曜後9・00)の初回の平均視聴率が、26・5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を獲得した。

 今年放送された全ドラマの中で、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」が今月5日に記録した25・9%を抜いてトップ。瞬間最高は終盤の午後10時8分と9分の28・6%で、木村が演じる東京地検城西支部の検事・久利生(くりゅう)公平が、時効成立を目前に被疑者(森山直太朗)を追及し、容疑を認めさせようとしている場面だった。

 01年に放送された前回は11話全てが30%超えを記録。初回はこれには及ばなかったものの、近年で高視聴率を獲得したドラマの初回では、日本テレビ「家政婦のミタ」(11年)の19・5%、TBS「半沢直樹」(13年)の19・4%を大きく上回った。2作はいずれも最終回で40%を超えただけに、「HERO」もさらに視聴率を伸ばす可能性が高い。

 木村は15日も午前中から都内のスタジオで収録を行い、現場で共演者やスタッフらと吉報を受けた。「ただただただただうれしいです。撮影現場で城西支部のみんなとハイタッチできたこと、監督と握手できたことに感謝しています」と喜んでいる。

 フジテレビは近年視聴率が低迷しており、亀山千広社長が6月に全社員1500人の約3分の2を異動させ「視聴率奪還」の大号令を掛けたばかり。亀山社長は今月11日の定例会見で、「HERO」の視聴率目標を「常時15%以上」と手堅く設定したが、同局関係者は「期待以上の数字を叩き出してくれて、局内に勢いが戻った」と明かした。不振を振り払う“HERO”が現れ、反転攻勢の足掛かりとなりそうだ。

(14/7/16(水)スポニチ)