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『HERO』最終回@

■「HERO」最終回 キムタク「城西支部のチームワークを見て」

 13年ぶりに復活し、今年の連続ドラマNo.1の注目を集めるフジテレビ「HERO」(月曜後9・00)は22日、先週の第10話からストーリーを引き継ぎ、30分拡大で最終回を迎える。

 特捜部の捜査から外された久利生公平(木村拓哉)と麻木千佳(北川景子)と戻った城西支部は揺れていた。殺人容疑で送致された南雲尊之(加藤虎ノ助)が担当検事の田村雅史(杉本哲太)と事務官の遠藤賢司(八嶋智人)の調べにより、過去にも同じような傷害事件を犯していた可能性が浮上したからだった。

 そのうちの1件は別の被疑者が逮捕、起訴され、刑罰が確定した直後、病気で他界。もし南雲の犯行ならば、検察は自ら冤罪を認めることになる。

 当時の関係者として協力を求めたのが、元検事の国分秀雄(井上順)。国分を説得し、公判で証言を得られるか…。

 木村はクランクアップの際「城西支部のみんなは一緒の時間を過ごせば過ごすほど強固な仲になってきているので、最終回でもそんなチームワークが発揮されるはずです。同じ方向を向いて頑張るみんなをぜひ見てください!」とコメント。“真実”へ一丸となる城西支部の一致団結ぶりを目に焼き付けたい。

◆「HERO」最終回 久利生どうなる?ハリセン春菜は姿現すか?

 久利生公平はどうなるのか?角野卓造(66)演じる牛丸次席そっくりの娘は姿を現すのか?ラストの見どころ、展開を予想する。

 <久利生公平>

 先週15日の第10話。殺人容疑で送致された南雲尊之(加藤虎ノ助)を起訴した場合、過去の通り魔事件が冤罪だったことを暴いてしまう可能性があることに気付いた城西支部。検察全体を“敵”に回し、孤立するかもしれないが、メンバーは「検事辞めたら弁護士やればいいんだよ」「好きだったんだけどな、この仕事」などと“覚悟”を口にした。

 番組公式サイトの最終回予告には「久利生の検事生命をかけた、真実のための最終決戦!」と気になる表現がある。久利生はどこに向かうのか――。
  
 2001年、シリーズ第1期の最終回(第11話)を振り返る。人気キャスター暴行事件の被疑者を証拠不十分で不起訴にした久利生はマスコミからバッシングを受け、世間を騒がせたことから那覇地検石垣支部への“左遷”が決定。サッカースタジアムで起こった警備員刺殺事件が城西支部最後の仕事になる。転勤まで残り10日間、これを見事に解決する。

 城西支部のメンバーは「今夜は送別会だな」と出勤したが、久利生の部屋はもぬけの殻。バー「St.George’s Tavern」。通販番組でサングラスと日焼け止めクリームを目にし、マスター(田中要次)から「あるよ」と手渡される。その後、久利生は並木道で事務官の雨宮(松たか子)ら城西支部のメンバーと別れる。

 石垣島の砂浜。麦わら帽子をかぶった久利生が「干物泥棒」の捜査をしているところに雨宮の姿。2人は歩み寄り…エンディングを迎えた。

 今シリーズ、久利生と事務官・麻木千佳(北川景子)の恋愛要素は第1期に比べると薄く、急展開は考えにくい。第2期初の法定シーンがメーンになる最終回だが、ラストは脚本の福田靖氏がコメディーでもある“HEROらしい”オチを用意していることに期待したい。

 また、2006年7月に放送されたスペシャルドラマは、山口で事件を解決した久利生がラストで城西支部に戻った。07年9月公開の映画版への伏線になっただけに、今回も最後の最後まで目が離せない。

 ちなみに映画版のラストはバー「St.George’s Tavern」。久利生と雨宮のキスで終わった。

 <牛丸次席の娘>

 ファンの間で注目されるのが牛丸次席(角野卓造)そっくりの娘・ミユキ。出世を狙う田村検事(杉本哲太)が交際していた馬場検事(吉田羊)を振り、結婚相手に選んだ。今シリーズ、牛丸次席と田村検事の食事シーンで事あるごとに話題に上ってきた。

 “角野そっくり”で真っ先に思い浮かぶのが「角野卓造じゃねぇよ!」の持ちギャグでおなじみの「ハリセンボン」近藤春菜(31)。春菜の出演はあるのか。

 第7話。牛丸次席、川尻部長(松重豊)、田村検事、馬場検事が日本料理店と思われるカウンターで、カニを食べるシーン。こんな言葉が交わされた。

 牛丸「もうすぐ結婚記念日なんだろ。雅史君」
 田村「あっ、そうですね、お義父さん」
 牛丸「パーティーやるから来てくれって、ミユキが言ってたぞ」
 牛丸「川尻君も呼ぶってさ。川尻部長は私たちのキューピッドだからって」。
 馬場「私も呼んでください。とっても仲のいいご夫婦なんでしょ、次席」
 牛丸「仲がいいかね。愚痴ばっかり毎日聞かされているけど」
 田村「馬場検事は来なくていいだろ」
 川尻「君は遠慮しなさい」
 田村検事の携帯電話が鳴る。電話を取る馬場検事。
 馬場「(携帯の画面を見て)牛丸次席?」
 牛丸「私はかけてないよ。あっ、ミユキだ」
 馬場「娘さん?次席そっくり」
 牛丸「最近ますます私に似てきちゃって」
 馬場「あんなのに負けるなんて」

 インターネット上には雨宮(松たか子)のサプライズ登場を期待する声が多いものの、春菜の方が可能性は高いとみる。あるとすれば、1シーンか。事件の本筋とともに目を凝らしたい。

(14/9/22(月)スポニチ)